大昔パリに来た時には美術館とお買い物、そしてカフェめぐりがメインで、観光といえば、シャンゼリゼ通りでお買い物中にたまたま見た凱旋門くらい。
今回はベタな観光スポットをまわってみるのもいいかな?と思い、半日のんびり歩いてみました。
今日はわたしと一緒に写真でパリを散歩してみませんか?
ノートルダム大聖堂
先日火災のあったノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)。
全てが焼け落ちなくて本当に良かったですね。
当分中には入れないようですが、近くまで行って柵の外側からその姿を見ることは可能です。
中に入れないとは知っていても見に来ている人が大勢いました。
安全に復旧が進みますように。
さて、ノートルダム大聖堂近くに、何かを感じさせる小路がありました。
もしや、この先に大聖堂を美しく撮れるスポットがあるのでは…?
ピントきたわたしは、迷わず横道へ。
しかし、歩いても歩いても、そんなスポットはなく、むしろ大聖堂は見えなくなっていったのでした…。
この記事の最初の写真はその小路にあったカフェです。
コンシェルジュリー
コンシェルジュリー(Conciergerie)はセーヌ川沿いにあるお城のような可愛い建物。
かつては監獄だったのだそうです。
でもやっぱり可愛いですよね。
道路沿いにある時計の塔にはフランス最古の壁時計があります。
サンジャックの塔
コンシェルジュリーをセーヌ川の向こうから眺めながら歩きたくて、橋(Pont au Change)を渡ったら見えてきたのがこの風景。
手前の石柱は勝利の女神が頂上でポーズする The Victory Column。
後方の塔がサンジャックの塔(Saint-Jacaues Tower)です。
サンジャックの塔は16世紀前半に作られた教会の一部でしたが、18世紀の終わりに教会は壊され、塔のみが残りました。
右端の大きな建物はパリ市立劇場(Théâtre de la Ville)です。
ポンヌフ
ポンヌフはノートルダム大聖堂のあるシテ島とセーヌ川両岸を結ぶ数ある橋のひとつで、1607年に完成したパリに現存する最古の橋です。
その昔「ポンヌフの恋人」という映画があったのを思い出しながら、この橋を渡ってみました。
ドフィーヌ広場
写真はポンヌフの橋側から見たドフィーヌ広場 (Place Dauphine) の始まりです。
双子っぽい建物が可愛らしいな、と思って写真を撮って通り過ぎたのですが、建物の向こうに三角形の広場が広がっていて、それがドフィーヌ広場です。
この広場、1607年にアンリ4世の命で作られ、彼の息子で後にルイ13世となるドフィーヌの名前がつけられました。
400年以上前の姿がそのまま残る静かな広場だそうですよ。
サンジェルマンデプレ地区でお昼ごはん
ランチはレ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)かカフェ・ドゥ・フロール(Cafe de Flore)で食べようかなと思っていました。
大昔パリに来た時に友人とふたりときめきながらカフェ・ドゥ・フロールでパリで初めてのランチをした懐かしの場所です。
その旅行は10月の終わりで、寒かったのでお店の中の席に座ると、店内はガラガラなのに、寒い風の吹き付ける外の席は満席だったのを覚えています。
その思い出のカフェ・ドゥ・フロールにまた行くのもいいし、もうひとつの有名どころレ・ドゥ・マゴでもいいので、現地の様子で決めようと思っていました。
当時の記憶に残っているサンジェルマンデプレ教会も健在です。
ふたつのカフェはすぐに見つかりましたが、あれ、外の席が車が走る道路に面しているのがなんだか微妙…。
少しまわりを歩いてみると、裏手にル・ボナパルト(Le Bonaparte)というカフェがありました。
こちらは忙しい車道には面してないのでゆっくりカフェタイムするのに理想的。
というわけで、ル・ボナパルトのテラス席に落ち着いたのでした。
ル・ボナパルトのビーフタルタル
好物のビーフタルタルを頼んでみると、このカフェのはトーストのせ。
ウスターソース風味のソースがついてくるので、それをつけながら食べてもいいし、塩と胡椒をガリガリ挽いて食べるのもいい。
つけあわせはサラダとジャガイモで、パンもついてきます。
お肉の重量感があってお腹いっぱいになりました。
エッフェル塔
遅いランチの後は、実は16区にあるイヴ・サンローラン美術館に行こうと思っていました。
でも、カフェで道行く人を眺めながらお茶しているのが気持ちよく、急いで閉館間際の美術館を見て回るより、このままゆっくりしているほうがよさそうだったので、カフェ時間を優先することにしました。
心行くまでゆっくりした後、やっぱり エッフェル塔 も見ておこうと思いたち、ふたたびお散歩。
結構な距離ですが、その日は爽やかな風の吹くお散歩日和で心地よく、街並みが素敵なので歩いていて全然飽きません。
それに、今回の旅では、これまではなんとなく運動以外では抵抗があったスニーカーに目覚め、とうとうスニーカーデビューしたので、ヒールの靴ではムリめな距離も足を痛めずにいくらでも歩けます。
そうして、徐々にエッフェル塔が近づいてきます。
途中面白いデザインの建物なども眺めつつ、
到着です。
エッフェル塔周辺では、ローマの観光地同様アフリカ系黒人の集団がおみやげやおもちゃを売りまくっています。
色々なサイズのエッフェル塔のオブジェをジャラジャラと…。
わたしはきっと絶対に声かけないで!オーラ全開だったのでしょう、一度も声かけられませんでした。
エッフェル塔に上る人たちの列を横目にそのまま通り抜けると、橋(Pont d’Iena)の方に出ました。
橋側から眺めるエッフェル塔もまたいいですね。
凱旋門
最後は凱旋門(Arc de Triomphe)へ。
凱旋門に着いたとたんどしゃ降りになりました。
実は到着したとき車がまったくいなかったので、あら!もしかして歩行者天国?♪と凱旋門前の横断歩道から道路の分離帯の一番端まで行き、凱旋門ド真ん中からの構図で写真を撮ろうとした瞬間!
凱旋門の左側から突然何台もの車が押し寄せ、わたしは猛烈なクラクションを浴びまくりました?
どうやら、たまたま信号のタイミングか何かで車がまったくいない瞬間を体験してしまったようです。
上の写真はそのときに撮ったものですが、そんな命がけのショットにもかかわらず、まったく風情のない白いトラックが写り込んでいますね(涙)
凱旋門付近には大昔パリを訪れたときにも来たので、変わらぬ凱旋門の姿が嬉しかったです。
この後、近くの駅から地下鉄に乗って宿泊先のバスティーユへ帰りました。
たくさん歩いたパリ散歩、楽しかった?
散歩地図
今回歩いた大まかなルートです。
前述しましたが、凱旋門からバスティーユまでは地下鉄に乗りました。
いやぁ、我ながらよく歩いたものです…。
バス、タクシー、Uberなど当然利用できたのですが、普段車社会の砂漠地帯に住むわたしにはお店やカフェ、綺麗な建物が並び、通行人がいる通りを歩くのは新鮮で、いくら歩いても飽きなかったのです。
たくさん歩いてパリの良い思い出になりました?