2018/11/7 ズブリソローナについて追記しました(アッサムさん情報感謝です?)
この記事ではヴェローナで食べてみて美味しかったものをご紹介します。
結論から申し上げると、ヴェローナは観光だけでなくごはんもおすすめです!
ローマとはまったく違うメニューで、新鮮。
では、ヴェローナに行かれる方、旅行の予定はないけど食べることが好きな方の妄想胃袋を満たしてさしあげます。
Antica Osteria al Duomo でヴェローナ郷土料理を食べる
ヴェローナの宿のオーナーが 「touristy ではないレストランだけを選んだ」というリストの中から、特に惹かれた Antica Osteria al Duomo に行ってみました。
このオステリアはヴェローナ大聖堂近くにあります。
ランチ時間にお邪魔してみると、小さなお店はドアが開いていて入りやすい雰囲気。
店内はなかなか素敵で、奥にもテーブルがあります。
あまり広くないので大人数のグループには向かないかもしれませんが、
ごはんは美味しくておすすめなので、小グループに分かれて座ってもいいかも。
お店のご主人がわたしたちを奥のテーブルに案内してくれました。
プロセッコを飲みながら可愛い手書きメニューをじっくり研究。
ローマで定番だったトマトソース系の料理やカルボナーラなどは姿を消し、かわりにアンチョビ、松の実などが登場。
さらに…馬肉やロバの肉もあるではありませんか!!!
北と南の料理が違うのを目の当たりにして、嬉しさにときめきます。
お店はご夫婦で経営されているようで、ご主人が接客、奥様がキッチン担当のような印象でした。
サーモンのカルパッチョ
わたしたちは日替わりランチメニューから Carpaccio di Salmone affumicato con Riso Venere Saltato con Verdure(サーモンのカルパッチョ)とBigoli con le Sarde(アンチョビのビゴリ)を頼んでみました。
サーモンのカルパッチョということで、サーモンのお刺身にオリーブオイルがかかっているような料理を想像していたのですが、出てきたのはこれ。
大きなスモークサーモンが太っ腹に2、3枚、
ルッコラのサラダをべろーんと覆っています。
そして、その横に赤と黄色のパプリカ、ズッキーニなどの野菜をあしらったriso venere と呼ばれる真っ黒のお米。
お米はアルデンテでナッツのような風味です。
味付けはシンプルな塩、こしょう、オリーブオイルだったと思います。
素材それぞれの味や食感を楽しむ一皿で、全ての材料が引き立て合うかんじがとても気に入りました。
それに、材料すべてがめちゃめちゃ健康に良さそうですよね!
もしこのお店に行かれたときに、この料理が日替わりメニューにあったらおすすめですよ。
アンチョビのビゴリ
ビゴリBigoli は北イタリア名産のパスタで、もともとはそば粉を使ってつくられたものだそう。
スパゲティ―より太く、ウンブリチェッリやピチよりは細い、ブカティーニの穴なしバージョンといったかんじです。
わたしは、ビゴリを見るのも食べるのも初めてです。
食べてみると、手打ちでモチモチ。
アンチョビとトマトが溶け合ったソースとよく絡んで相性ぴったりです。
なるほど、ローマのトマトソースではこのビゴリの良さを引き出すにはパンチが足りなくて役不足。
スパゲティ―ともブカティーニとも違う太麺好きにはたまらないパスタ、こちらも気に入りました。
帰国後アンチョビのビゴリの味を手に入りやすい材料で再現してみました。
「アンチョビとトマトのブカティーニ」レシピ
チョコレートサラミ と ズブリソローナ
日替わりメニューに大満足だったので、デザートも食べてみます。
メニュー一番最初がティラミスですね。
その下にチョコレートのサラミ (Salame di Cioccolato) という謎のデザートが!!!
これは食べてみないわけにはいかないでしょう。
なにやらグラッパを使ったデザートもあるので、そちらも頼んでみます。
チョコレートサラミは見るのも聞いたのも初めてだったのですが、これはチョコレート好きにはたまらないです!
チョコレートとバターを練り合わせた中にビスケットやナッツがザクザク入っています。
ゆる~いカスタードソースと一緒に1㎝くらいの薄切りで出てきました。
これは美味しい?
奥の皿はズブリソローナ(Sbrisolona con la Grappa)。
アーモンドのトルタにグラッパを染み込ませながら食べる、グラッパ好きなひとが泣いて喜びそうなデザート。
アーモンドの風味とトルタの甘すぎない甘さが、グラッパの主張の強い風味とうまく融合します。
どちらも他では食べたことのないデザートで、大満足でした?
帰国後チョコレート・サラミのレシピをアップしました。
Antica Osteria al Duomo 場所とレビュー
Via Duomo, 7, 37121 Verona VR, Italy
Tripadvisor レビュー Antica Osteria al Duomo
2018年12月にもう一度このお店に行ったのですが、相変わらずお客さんでいっぱいで、美味しさは健在でした。
奥さんがわたしたちのことを覚えていてくれたのも嬉しかった?
松の実とルッコラ、アンチョビのパスタ
写真のパスタはヴェネツィアからヴェローナに着いた日の夜遅くに食べたもの。
ヴェローナのレストランは普段は夜中まで開いているところが多いのですが、その日はたまたま日曜日。
宿のオーナーおすすめのレストランはどこも日曜日がお休みです。
というわけで、期待せずに宿の前に数件あるレストランの中の一軒に入ってみたのですが、これが意外な美味しさ。
松の実のペーストといえばバジルとパルメジャーノをあわせてすり鉢で作るペストを思い浮かべませんか?
ところが、このパスタは、バジルではなくてルッコラとアンチョビを松の実と合わせたペストなんです。
ルッコラのペスト、初めて食べたのですがこれはこれでイケる!
美味しいです。
ローマでもカルパッチョやタリアータにルッコラがたっぷりついてきましたが、ヴェローナでも頻繁に使われる食材のようですね。
その他のヴェローナの郷土料理
- 馬肉料理 フィラッチ・ディ・カヴァッロ Sfilacci di Cavallo
- ロバのミートソースパスタ ビゴリ・アル・ムッソ Bigoli al musso
- ポレンタやニョッキ
- お米料理
できればお店の人と話して、色々おすすめを聞いてみるのが一番ですね!
フォカッチェリア
レストランのごはんではなくて、もっとカジュアルなものが食べたいときには、フォカッチャはいかがですか?
写真はピエトラ橋近くのフォカッチャ屋さん Focacceria Ponte Pietra です。
色々な具がのっていて、選ぶのが楽しいですよ。
意外と野菜だけのものも多かったです。
食べてみるとふんわり分厚いパン系のピザというかんじ。
夜遅く行くと人気のあるフォカッチャは売り切れているので、早めに行くのがおすすめです。
毎日だと飽きるかもしれないけど、安く手軽にすませたいときにテイクアウトするのにぴったりですね。
ここでフォカッチャをピックアップして、ピエトラ橋を渡ってお城に上り、ヴェローナの街を見下ろしながら食べるのもいいかも。
Focacceria Ponte Pietra 場所とレビュー
Via Ponte Pietra 17/A, 37121, Verona, Italy
Tripadvisor レビュー Focacceria Ponte Pietra
ヴェローナ朝ごはん Pasticceria Cordioli
ヴェローナでの朝ごはんもクロワッサン系の焼きたてのパンが食べたい?
早朝街を歩いてみて、 Pasticceria Cordioli という美味しいベーカリーを見つけ、ヴェローナでは毎朝ここに朝ごはんを買いに行っていました。
クロワッサンはコルネットではなくクロワッサンと表示されていますね。
参考記事:コルネット|ローマのバールで朝ごはん
クロワッサンは、中にチョコレートが入っているものや、果物のジャム系、プレーンと味的にはローマやヴェネツィアのバリエーションと同じです。
ここはケーキ屋さんらしく、上質のバターを使ったペイストリーが美味しい?
ほかにもシュークリーム系のお菓子や色々な種類のクッキーとケーキ。
冬に再び訪れた時にはマロングラッセやパンドーロなど季節のものも充実していました。
コーヒーや絞りたてのオレンジジュースもあり、店内でも食べられます。
持ち帰った朝ごはんはこんなかんじです。
写真右上のころんとしたクッキーは、ヘーゼルナッツのチョコクリームがサンドされています。
Pasticceria Cordioli 場所とレビュー
Via Cappello 39/37a, 37121, Verona, Italy
エルベ広場~ジュリエットの家~レオニ門と続くカペロ通り(Via Cappello)にあります。
Tripadvisor レビュー Pasticceria Cordioli
おわりに
ヴェローナ食べ歩き、いかがでしたか?
南のローマの料理とはまったく違うヴェローナの美味しさ。
ぜひヴェローナの郷土料理を試して、お気に入りを見つけてみてくださいね。