Soichi Sushi にぎり
Credit: Yuki Kai

この記事では、サンディエゴで素晴らしいおまかせコースを体験できる日本人経営のお寿司屋さん、Soichi Sushiをご紹介します。

お気に入りのお店が満席、さあどうする?

2021年6月最初の金曜日の夜、突如、今週末はどこかに遊びに行こう!ということになりました。

行き先候補はいくつかありましたが、「海を見たい」「美味しいお魚を食べたい」という理由でサンディエゴに行くことに決まりました。

翌朝、早速車に乗り込み、インターステートI10からI8にのって砂漠をひたすら走り、お昼過ぎには南カリフォルニアの港町、サンディエゴに到着!

土日2泊の予定で、最初の夜は念願のお寿司を食べようと、まずはサンディエゴでお気に入りのSushi Tadokoroさんに電話してみました。すると、完全に満席との悲しいお答え(涙)。Tadokoroさんは日曜日と月曜日がお休みなので、望みがなくなりました。

気を取り直して、今度はSushi Otaさんをあたりましたが、こちらも満席。都会で人気のお寿司屋さんで、土曜日の当日予約は厳しいのですね…。

他に美味しいお寿司屋さんあるのかな…?と、あきらめずに検索してピン!と来たのが、Soichi Sushiさんでした。

Soichi Sushiさんのウェブサイトを覗いてみると、とても良いかんじ!

メニューには、アメリカのお寿司屋さんではあまり見かけない関アジやノドグロが載っています。

Googleやyelpのレビューもとても良かったのでお店に問い合わせてみると、土曜日は満席でしたが、日曜日に「お店の隣の建物の2階の個室」という少々ナゾのテーブルの予約を取ることができました。

やった~!

遂にお寿司を食べることができます!

いざSoichi Sushiへ

Soishi Sushiさんのお店は、University Heightsの瀟洒な住宅街の一角にありました。

てきぱきと感じの良い親切な日本人の女性店員さんに案内してもらい、件の「隣の建物の2階の個室」へ。

その日はジャケットを羽織っていても肌寒い日でしたので、室内のテーブル席の予約が取れたのはとてもラッキーでした。

まずはビールを頼み、メニューをじっくり研究。

とにかく美味しそうなものが目白押しで、ここはおまかせを食べてみるべきではという結論に達し、おまかせコースを注文しました。

注:Soichi Sushiさんに行くまで何が出てくるのかワクワクしていたい方は、ここから先は読んではいけません。

Soichi Sushiおまかせコース

先付け

Tsukidashi
Soichi Sushi 先付け Credit: Yuki Kai

一品目は先付け三種。

和食のアミューズとも言うべき先付けは、お店の心意気やコース全体の方向性がわかる大切な位置づけだと思います。

Soichi Sushiさんのこの夜の先付けは、南蛮漬け、牡蠣、そして湯葉豆腐とマグロの血合い。

南蛮漬けは揚げた白身魚にワカメ、ネギ、玉ねぎ、にんじん、鷹の爪。甘味を抑えた鰹出汁ベースのタレが秀逸で、素人(ワタクシ)が作る家庭的な南蛮漬けとはまったく違います。

南蛮漬け
南蛮漬け Credit: Yuki Kai

牡蠣はカナダ産。Soichiさん特製の自家製ポン酢が、牡蠣のクリーミーな旨味を引き立てていました。

Sushi Soichi 牡蠣
Credit: Yuki Kai

お刺身

先付けに続いて運ばれてきたのは、お刺身。この夜のお魚は、中トロ、カンパチ、関アジ、ブルーフィンツナ、そしてハガツオ。最高です。

Soichi Sushi 刺身
刺身盛り合わせ Credit: Yuki Kai

茶碗蒸し

続いては、茶碗蒸し。

実は、注文時には「茶碗蒸しは特になくてもいいかな~」なんて失礼極まりないことを考えていたのですが、一口食べた瞬間、自分の考えが完全に間違っていたことを知ったのでした。

Soichi Sushi 茶碗蒸し
茶碗蒸し Credit: Yuki Kai

エビと帆立、銀杏、椎茸、そして三つ葉の入った、正統派の茶碗蒸し。

本当に久しぶりに、それは美味しい茶碗蒸しをいただきました。

焼物

Soichi Sushi 西京焼き
スズキの西京焼き Credit: Yuki Kai

焼物はチリ産スズキ(Chilean Sea Bass)の西京焼き。

蓮根と獅子唐の素揚げに芽生姜の甘酢漬けが添えられています。

漬け込まれてちょうどよく味が染み込んだスズキは、脂がのっていてめちゃめちゃ美味しかったです。

チリ産スズキはアリゾナのスーパーでも時々見かけるので、帰宅したらぜひ自分も作ってみよう!とやる気に火がつきました。

にぎり

そして、遂に魅惑のにぎりコースに突入。

小さめのシャリのにぎりを頬張るごとに、口の中に違う世界が広がる幸せ…。

これはたまりません。

最初に登場したのは、ヒラメ、カマス、そしてイワシ。

にぎり寿司
Credit: Yuki Kai
カマスにぎり
カマス Credit: Yuki Kai
イワシにぎり
イワシ Credit: Yuki Kai

次に〆さばとカワハギ、そして金目鯛。

しめ鯖にぎり
〆さば Credit: Yuki Kai

カワハギは肝のせです。

カワハギにぎり
カワハギ Credit: Yuki Kai

あぶり具合が素晴らしい金目鯛は柚子塩で。

金目鯛にぎり
金目鯛 Credit: Yuki Kai

続いては、ウニと帆立。ウニは北海道産バフンウニです。

ウニにぎり
愛するウニ Credit: Yuki Kai
帆立にぎり
甘~い帆立 Credit: Yuki Kai

最後は漬けマグロとノドグロ、そして大トロ。

漬けマグロにはゆず胡椒。

漬けマグロ
漬けマグロ Credit: Yuki Kai

ノドグロはあぶり具合が絶妙でした!

ノドグロにぎり
ノドグロ Credit: Yuki Kai

そして、大トロ。まるで和牛のようです。

大トロにぎり
大トロ Credit: Yuki Kai

この後に卵焼きをいただきました。

汁物

汁物は柚子がほのかに香る潮汁。わかめ、ねぎ、三つ葉の優しい味でした。

デザート

抹茶アイス
自家製抹茶アイス Credit: Yuki Kai

コースの締めくくりは自家製アイスクリーム。白ゴマと抹茶味のふたつから選べます。

2人で食事に行くと、こんなときにはそれぞれ別々のものを頼めるので、両方味見できるのがいいですね!

白ゴマアイス
白ゴマアイス Credit: Yuki Kai

どちらも甲乙つけがたい美味しさでした。

おわりに

お気に入りのお店が満席だったからこそ知ることができた美味しいお店。

Soichi Sushiさんのおまかせコースは、はじめから終わりまで軽く2時間、恐らく3時間近い食体験でした。待たされることもせかされることもなく、ゆっくり料理を堪能することができました。

お店の方は2階の部屋に料理を運ぶのに何度も階段を上り下りされて大変だったのではと思いますが、終始素晴らしい対応をしていただきました。

今後も繁盛してずっと続いてほしいと願わずにはいられないお寿司屋さんです。

サンディエゴ近郊にお住まいの方はもちろん、旅行やお仕事でサンディエゴに滞在される方、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

Soichi Sushiお店情報

2121 Adams Ave. San Diego, CA 92116

電話:619-677-2220

メニュー:https://www.soichisushi.com/menu

路駐スペースを確保するために、予約の時間より念のため少し早めに出かけるのがおすすめです。

サンディエゴ食べ歩き記事一覧

Similar Posts