リヨン・サン・テグジュペリ空港にこんな可愛い一角がありました。
この男の子の絵、見覚えありませんか?
これ、アントワーヌ・ド・サン・テグジュペリ氏の名作「星の王子さま」に登場する王子です。
星の王子さまは大人も読める童話として人気なので、本棚にお持ちの方もきっといらっしゃるのでは?
作家で飛行士でもあったサン・テグジュペリ氏はリヨンの出身。
かつてまだフランスにフラン通貨が流通していた頃は、紙幣のデザインにもサン・テグジュペリ氏が登場していました。
さて、物語の中で、王子は大切にしていたバラの花と喧嘩したことをきっかけに、ほかの星を見る旅に出るのですが、7番目の星、地球でキツネに出会います。
そしてキツネからある秘密を教えてもらうのです。
“Voici mon secret. Il est très simple: on ne voit bien qu’avec le cœur. L’essentiel est invisible pour les yeux.”
“And now here is my secret, a very simple secret: It is only with the heart that one can see rightly; what is essential is invisible to the eye.”
「僕の秘密を教えようか。とてもシンプルなことなんだけどね。ものごとはね、心で見ないとよく見えない。大事なことは目には見えないんだよ。」
― Antoine de Saint-Exupéry, Le Petit Prince
「心で見ないとよく見えない。」
心で見るって、どういうことかわかりますか?
心で見るとは、ハートで感じるままに受け取ることと言い換えるとわかりやすいかも。
情報満載の脳で見るのと対極の見方です。
たとえば人を雇うときに、素晴らしいスペックでリファレンスも申し分ない候補者を前に、なぜかわからないけど何か引っかかる、とか。
ニュースを見て、なぜかわからないけど信用できない、とか。
なぜかわからないけどこの人が気になる(良い意味でも悪い意味でも)、とか。
この「なぜかわからないけど」の部分があるときは、あなたの心が何かを感じてあなたに伝えようとしているとき。
ぜひ立ち止まって本質をよく見極めてくださいね。
それと同時に、
今のあなたには見えていない、あなたに向けられた優しさや愛情にも気付けるようになるといいですね。