アリゾナは海はないけどトレイルが充実していて、ハイキングが好きな方には嬉しい州ですね。
この記事では、フェニックスとツーソンの途中にあって、実はなかなか面白いトレイルなのに、つい通り過ぎてしまいがちなピカチョー・ピーク Picacho Peak をご紹介します。
ヴィア・フェラータが体験できる、全米でもレアなトレイルです。お出かけの参考になれば幸いです。
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ピカチョーピーク・ハンタートレイル Hunter Trail
ツーソン~フェニックス往復時にいつも素通りしてしまっていた ピカチョーピーク Picacho Peak(ピカチューに見えますよね)。
I10を東からフェニックス方面へ向かっていると、ツーソンを過ぎて1時間しないくらいで左手に見えてくる山がピカチョーピークです。
ピカチョーピークは、一見岩とサボテンだらけのよくあるアリゾナの山ですが、
登ってみると途中から思いがけなく難しい面白いトレイルでした。
サドル Saddle までは上級者でなくても大丈夫
Hunter Trail は、トレイルヘッドの駐車場から約2マイルのトレイルです。
前半のサドル(Saddle) というポイントまでは、少し傾斜の急なきつい登りもありますが、それほど難しくありません。
サドル (標高2960 ft = 902 m)にはベンチや休憩できる小さなエリアがあり、I10沿いの景色と山の向こう側の景色の両方を楽しめます。
サドルから先は難易度急上昇
あなたが平凡なトレイルでは物足りないタイプなら、ここからが本番です^^
サドルから先は、山の裏側をいったん途中まで下りてまた上ります。
金属ケーブルと岩を掴みながら進むので滑らない手袋必須です。
わたしのように小さい方は(身長160㎝ありません)全身を駆使して進むかんじになります。
トレイルは基本全部岩なので、あたりまえですが素肌でぶつかると血が出ます。
脚モデル志望の方もそうでない方も、くるぶしまでカバーする服装がおすすめ。
わたしはまたいつものごとく何も調べずに普段のハイキングの服装で来たので、ものすごく難しいポイントで足首をちょこっとぶつけました。
犬と一緒にハイキングされる方、Saddleから先は犬は入ることができませんのでご注意を。
犬連れのカップルがいましたが、ひとりが犬とSaddle でお留守番している間に、もうひとりが頂上まで往復して交替していました。
ふたりともビーチサンダルにショーツで、ものすごいスピードで難関トレイルを制覇していましたね。
ピカチョーピークでヴィア・フェラータ Via Ferrata を体験
上の写真で赤と白の服のカップルが降りようとしている箇所が、たぶん一番難しいポイントです。
このような金属ロープなどの設備が設置された岩肌を登るルートをヴィア・フェラータ(Via Ferrata)といいます。
ヴィア・フェラータはイタリア語で「iron path、鉄の道」という意味です。
ピカチョーピークでは、アメリカ全土でも数少ない Via Ferrata をアリゾナで体験できますよ!
とはいえ、難易度は相当高いです。わたしは下から見て一瞬ひるみました。
高所恐怖症の人にはおすすめしませんし、自信のない人はムリをしてはいけません。
ムリだと思ったら引き返してくださいね。
両手で金属ロープにつかまりながら移動しますので、繰り返しますが、絶対に手袋はあったほうがいいです。
ちなみに設備は結構古いので、大丈夫よね?ロープごと落ちたりしないよね?と別の意味でもスリル満点です。
難しいトレイルだからこそ、登り切ったときの達成感は最高です。
頂上ではゆっくり景色を満喫しつつ、十分休憩して体力を回復させてくださいね。
Picacho Peak 場所
Picacho Peak State Park
Exit 219 Off The I-10
Picacho, AZ 85241
ピカチョーピークには、Hunter Trail のほかにもトレイルがあります。
またキャンプサイトもあり、わたしが行った3月中旬の週末は予約でいっぱいだったようで、Fullのサインが出ていました。
ピカチョーピークは、春にはポピーなどの野生の花が咲き乱れることでも有名です。
Saddle から先は山の西側になります。午後は太陽が照りつけ日陰がほとんどありませんので、特に暑い季節は午前中早い時間をおすすめします。
そして、季節にかかわらず十分な水とスナックを忘れずに用意してくださいね。
Saddle から先へ行かれる方は、登山用の服装、ハイキングブーツ、手袋をおすすめします。
おわりに
Picacho Peak いかがでしたか?
アリゾナ州だけでなく、米国の大きな魅力のひとつは、ものすごいスケールの自然がすっぽり残っているところ。
ですが、そんな自然の風景は、災害に見舞われて突然なくなってしまうこともあります。
たとえば、去年まであった名所が山火事で燃えてしまったり(アメリカの山火事のスケールはハンパないです)、洪水で地形が変わってアクセスできなくなったり…。
ですので、普段の旅行同様アウトドアも行けるときに行ってしまうのがおすすめです。
おもしろそう!と思ったら、とりあえずでいいので行ってしまう。
そしてそこが気に入ったら、また行っちゃう。
過ごしやすい季節には外に出て、地球に遊んでもらいましょう♪
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