「おせちもいいけどカレーもね」というキャッチフレーズをご存知ですか?
昭和時代のコマーシャルに使われたこのコピー、今年のお正月に思い出した人もいるのでは?
お正月をアリゾナで平和に迎えたわたしの脳裏にもふと浮かんだ「おせちもいいけどカレーもね」
声が複数の女性だったのは覚えているけど、誰が出演したどんなコマーシャルだったか、そして肝心のどのブランドのカレーだったのかはさっぱり覚えていません。
ググってみると、「おせちもいいけどカレーもね」は1976年(昭和51年)以降、年末年始に流されたハウス食品のレトルトカレー「ククレカレー」のコマーシャル。
出演していたのは当時のアイドル歌手グループ・キャンディーズです。
わたしが改めて凄いなぁと思ったのは、このコピーの優秀さ。
毎年お正月に世界中のどこかでこのコピーを思い出し、カレーを食べる人がいるかと思うと、このコピーを考えた人って日本のカレー界から表彰されてもいいのでは!?
日本人の耳にすんなり入って記憶に定着しやすい俳句のリズム5・7・5の7・5の部分を字余りながら採用しているのも、このコピーがわたしたちの記憶に長く残っている要因のひとつ。
もし当時ハウス食品のお偉いさんが「ハウス食品」と「ククレ」も入れろ!とゴリ押しして「おせちもいいけどハウス食品ククレカレーもね」となっていたら、こんなに多くのみなさんの記憶には残らなかったでしょうね。
ほんとに素晴らしいコピーです。
ちなみにこのコピー、「カレー」の部分は3文字ならなんでもしっくりきます。
たとえば、
「おせちもいいけどケーキもね」
とさりげなくデザートを要求するのにも使えるし、
「おせちもいいけどヴィトンもね」
と物欲追求にもぴったり。
「おせちもいいけどハワイもね」
と旅行先提案にもいいですね。
また、従業員のお正月気分が抜けずイラつく社長さんは、
「おせちもいいけど仕事もね」
で社内のお正月気分を強制的に終了させ、
日頃安い給料に不満のあなたは、
「おせちもいいけど昇給もね?」
と字余りでも気にせずアピールしましょう。
お子さんの受験で目が吊り上がっているお母さんは、
「おせちもいいけど受験もね」
とお子さんを煽ることもできます。(注:煽らない方がいいですよ)
また、お正月気分から当分醒めたくない人は、
「おせちもいいけどお餅もね」
でお正月に逆戻りループに突入、
…とほんとに自由自在なキャッチコピーです。
冗談はさておき、
40年以上前の昭和のコマーシャルの洗脳がいまだ解けないわたしは、お正月3日目にいそいそとカレーを煮込み、今年最初のカレーを食べてしまいました。
骨なしシャンク(すね肉)を大量に入れた、肉比率の高いうちのカレーです。
カレーはインドやタイのカレーもいいけど、やっぱり日本のが一番好き?
日本のソウルフードのひとつですね。
カレーラブ?
隠し味なしで美味しいうちのカレーの作り方はこちらです?