12月はクリスマスや年末年始で、普段よりお休みが取りやすいので、旅行に出かける方も多いのではないでしょうか?
そして、中にはイタリアに行こうかどうか迷っている人もいるのでは?
今日は、私が実際に旅して感じてきた、12月のイタリア(トスカーナ以北)を旅する魅力と欠点について解説します。
今回のイタリア旅行ルート
今回は、ミラノ空港からイタリア入りし、
ミラノ → シエナ → ボローニャ → ミラノ → ヴェローナ → ミラノ
と回りました。
移動はミラノ空港で借りたレンタカーで、途中パルマ、アレッツォ、マラネッロに立ち寄りました。
滞在先はすべてトスカーナ地方以北で、ローマより北です。
12月にイタリアを旅する魅力
魅力①航空チケットやホテルが安い
目的地に安く飛べるのは大きな魅力ですよね。
特にクリスマスイブやクリスマスはとても安くなるようです。
ホテルも観光シーズンに比べると割安になるようですよ。
魅力②観光客が少ない
イタリアの観光名所は、シーズン中は世界各国からの観光客でごった返しますが、冬、特にシーズンオフの平日は普段よりすいています。
とはいえ、ミラノ大聖堂のような超名所では平日でも多少の待ち時間はありましたし、土曜日に見た入場待ちの列は結構長かったです。
ウフィツィ美術館のように、冬は入場料が安くなるところもありますよ。
魅力③クリスマス気分を堪能できる
ライトアップ
どの街もクリスマスのライトアップに余念がありません。
ミラノ大聖堂の前には超巨大ツリーが登場していましたし、どの街にも必ず最低ひとつは巨大ツリーがライトアップされていて、とてもいい雰囲気です。
特に、シエナやヴェローナのような中世の街並みがクリスマスのライトに包まれる光景は、それは素敵です。
クリスマスマーケット
広場にはクリスマスの出店が立ち並び、夜遅くまで人出が絶えません。
ワインがお好きな方にぜひ飲んでほしいのがホットワイン(vin brulé)。
熱いワインは甘くてスパイスが効いていて、寒い夜にぴったりですよ。
コンサート
あちこちでクリスマスコンサートが開かれ、無料のものも結構あるようです。
ヴェローナ滞在中、食事の後に通りかかった教会で、遅い時間なのに大勢の人が出入りしていたのでちょっと覗いてみると、合唱団とシンフォニーの本格的なコンサートが開催されていました。
実はその教会にある絵はこの旅のお目当てのひとつ!
生演奏を聞きながら、壁に描かれたピサネロの絵を堪能するという贅沢なひと時を体験することができました。
魅力④冬の味覚を楽しめる
焼き栗などの冬にしか食べられないものをストリートで売っていたり、
マロングラッセやクリスマスの風物詩ともいえるパネトーネやパンドーロ(ヴェローナのクリスマス菓子)などがお店にたくさん並びます。
ミラノの地下鉄では、色々なブランドの大きなパネトーネの箱を持って電車に乗ってくる人たちがたくさんいて、
そんな光景を見ているだけでも十分クリスマス気分でしたよ。
魅力⑤暑くない
歩いて観光するので汗をかかないのはいいですね!
12月にイタリアを旅する欠点
欠点①寒い
寒いんだろうというわたしの期待を裏切らない寒さでした笑
今回行った北イタリアの都市はどこも最低気温が0℃前後、最高気温は3~8℃くらいでしたね。
ただ、ラッキーなことに風はほぼなかったので、シカゴみたいに寒い上に強風で雪が横殴りに降るような堪えられない寒さではなかったのは幸いでした。
寒さ対策
対策は、とにかく上手に防寒すること。
軽くて暖かい上着は必須です。
わたしは長めのフード付きダウンジャケットを着ていきましたが、大活躍でした。おしりが隠れる丈のものがより暖かいです。
頭も相当冷えるので、フードにファーがついているものがおすすめ。
フードがついていない上着のときは、帽子などで頭を防寒するといいですね。
あと首から顎にかけてもカバーできるデザインならなお暖かいです。そうでなければ、マフラーやスカーフを使うのがおすすめ。手袋も必須です。
ボローニャやパルマ、マラネッロなどのエミリア・ロマーナ州では雪が積もっていて、足元はぐちゃぐちゃでした。
雪の降る地方に行くときは、濡れても大丈夫な靴で行くと安心です。
さて、外に出かけるときには、暖かい部屋で上着のボタンを留めたり手袋をしたりして、暖かい空気を服の中に閉じ込めてから寒い外に出るのがポイントです。
しっかり防寒して風邪をひかないように気を付けてくださいね
欠点②レストランが混んでいる
クリスマス前の平日の夜は、日本の忘年会的なオフィスのクリスマスパーティーの予約でレストランは大忙しのようでした。
大きなグループの予約で完全に満席と断られることが多かったです。
レストラン満席対策
絶対に行きたいレストランがあるなら、前もって予約しておきましょう。
そして、予約なしでももしかしたら席がとれるかもしれないコツを。
それは、開店時間ジャストに行って、もし断られてもあっさり帰らない、です。
何時なら開いているか聞いたりしてこちらのやる気が伝わると、満席だったはずなのに「一番隅の小さなテーブルでもよかったらどうぞ」と言われたり、
「2~30分待てるならいいですよ」と言われたりしました。
レストラン側は少し長めに時間を見積もるので、2~30分と言われても10分くらいしか待たないことが多かったです。
でも、やっぱり前もって予約するのが一番ですね。
欠点③出店が出過ぎている
クリスマスマーケットの出店は主要な広場だけでなく、橋の上やちょっとしたスペースのあるところならどこでもずらりと立ち並んでいます。
季節感があっていいのですが、 写真がお好きな方にとっては、出店が邪魔で撮りたい構図で撮れなくて残念、なんてこともあるかもしれません。
欠点④空港が混雑しているかもしれない
クリスマスイブの夜にトランジットのためにミラノからロンドンに飛んで一泊したのですが、皆チケットが安い日に移動しているのか、ヒースロー空港での入国審査がものすごく長い列で、長時間待ちました。
(追記:どうやらヒースロー空港の入国審査は季節を問わず時間がかかることで有名みたいです…)
どの空港もそうではないかもしれませんが、覚えておくといいポイントかもしれません。
対策
時間に余裕を持って空港に到着するようにしましょう。
搭乗時間が迫っているのになかなか列がはけないときは、恥ずかしがらずに前の人に断りつつどんどん先に行きましょう。
Do you mind if I go ahead of you? My boarding time is ○○.
先に行かせてもらえますか? 搭乗時間は○○時なんです。
Would you please let me go ahead of you? My flight is leaving in ○○ minutes.
先に行かせてもらえませんか?あと○○分で飛行機が出発するんです。
また、利用空港のウエブサイトをチェックして、入国/出国審査をスピードアップできる方法がないか前もって調べておくといいですね。
おわりに
いかがでしたか?
12月のイタリア旅行は、観光シーズンより安く行けて、クリスマスの街並みを堪能できるのが大きな魅力だと思います。
大きなポイントは、どこまで寒さに堪えられるか。これは個人差がありますよね。
たとえば、すぐに風邪をひきがちな方なら、旅行中ずっと体調が悪いと大変なので、トスカーナ地方以北は暖かくなってからの方がいいかもしれません。
あるいは、もっと暖かいイタリアの南部に限定したり、いっそのことより暖かくてクリスマスも満喫できそうなスペインなどに行ってしまうのもよさそうですね。
個人的には、12月のイタリアを旅できて大満足!本当によかったです。
寒くても大丈夫なイタリア好きな方にはおすすめですよ。
ではでは、良い旅を!