この記事では、ヴェネツィアで聴いたヴェネツィア室内合奏団 Interpreti Veneziani の演奏があまりにも素晴らしかったので、彼らについてご紹介します。
クラシックが好きで、ピンからキリまで様々なレベルのオーケストラを聞いてきたわたしが、自信を持っておすすめする室内合奏団です。
[toc]
注目はリコーCM起用のチェリスト ダヴィデ・アマディオ
ヴェネツィア室内合奏団メンバーのみなさんの演奏スタイルは、一般のオーケストラに比べるとかなり派手です。
その中でも際立ってカリスマオーラを放出しまくっていたのが、チェリストのダヴィデ・アマディオです。
この記事を書くにあたってリサーチしていると、なんと彼は日本のコマーシャルに出演しているではありませんか!
リコー「Resurgent」
演奏:ヴェネツィア室内合奏団 ダヴィデ・アマディオ
曲はアントニオ・ヴィヴァルディ: チェロ協奏曲 ニ短調 RV 407 です。
このコマーシャル、画像も編集も素晴らしい名作ですね!!!
映画「ロード・オブ・ザ・リング 」や「アバター」を彷彿とさせるバックグラウンド、ロケ地はハワイだそうです。
彼をこの曲で起用したリコーさんはセンスいいですね?
サン・ヴィダル教会の10m先の舞台でカリスマオーラをまき散らしていた彼と、こんなかたちで再開できるなんて感動してしまいました。
何かに取り憑かれたかのように(ごめんなさい)自分の世界に入って、頭を振りながら弾く彼のチェロに惹かれる人は少なくないと思います。
あまり頭の振り方が激しいので首がよっぽど丈夫なんだろうとひそかに思っています^^
他のメンバーもそれぞれソロを張れる逸材ぞろいです。
表現力溢れるヴェネツィア室内合奏団の音楽スタイルをぜひ体験してみませんか?
ヴェネツィア室内合奏団は、例年ヴェネツィアだけでなく日本でも公演予定がありますよ。
日本公演の予定はこの記事の後半でお伝えしますね。
ヴェネツィア室内合奏団 とは?
ヴェネツィア室内合奏団 Interpreti Veneziani は1987年に結成されました。
ヴェネツィアをベースに活動するヴェネツィア室内合奏団の拠点サン·ヴィダル教会では、毎年6万人以上の観客が、彼らの奏でるヴィヴァルディを中心としたバロック音楽を楽しんでいます。
ヴェネツィアで頻繁に開催されるコンサートのほかに、バイロイト音楽祭やメルボルン・フェスティバル、プラハ・ミュージック・フェスティバルなど海外の著名な舞台でも活動しているヴェネツィア室内合奏団。
日本でも2012年から毎年公演していて、大阪シンフォニーホールやサントリーホールでも演奏しています。
ヴェネツィア室内合奏団 コンサート会場 サン·ヴィダル教会
ヴェネツィア室内合奏団のコンサート会場は、ヴェネツィアに1084年頃に建てられたサン·ヴィダル教会です。
場所は水上バス停留所 アカデミア Accademia からアカデミア橋 Ponte dell’Accademia を渡ってすぐなのでわかりやすいです。
席は自由席なので好きなところに座れます。
私たちが行ったのは6月の土曜日の夜で、観客の服装はドレスアップしているデートのカップルも少しいましたが、ほとんどは昼間の観光のカジュアルな服装のままというかんじでした。
開演1時間前くらいから教会の前に観客が並び始めて、開場のころには結構な列になっていました。
もし時間ぎりぎりに到着して後ろのほうの席だったとしても、教会はあまり大きくないので舞台はそこまで遠くないですよ。
とはいえ、折角行くのだからミュージシャンの演奏を舞台近くで楽しみたいという人は、少し早めに行ってみるといいですね。
前述の注目チェリスト、ダヴィデ・アマディオは舞台の右手の方で演奏するので、彼を近くで見たい方は真ん中の右寄りに座るといいかもしれませんね。
チェロ協奏曲で彼が主役のときは舞台の真ん中です。
演奏中の撮影・録音は禁止されていて、こっそりビデオを撮ろうとしていた観客はことごとく係のお兄さんに注意されていました。(お兄さんの仕事ぶりが素晴らしくて感心しました)
教会は美しい内装もさることながら抜群の音響ですよ^^
そうそう、インターミッション中にほとんどのメンバーが教会の外に出てタバコを吸っていましたので、メンバーとお話ししたいひとはチャンスかもしれません。
注目のダヴィデ・アマディオはタバコメンバーの輪の中にいなかったので、タバコを吸わない人だと信じたいです!
ヴェネツィア室内合奏団 チケット予約
コンサートチケットは当日残席があれば当日券を買えますが、確実に観たい方はオンライン予約をおすすめします。
料金はひとり30ユーロ。
25歳以下の学生と65歳以上のシニア、16人以上のグループは25ユーロです。
予約方法
予約は Interpreti Veneziani のウエブサイトhttps://www.interpretiveneziani.com/en/からできます。
ホームページの CONCERT SEASON カレンダーで行きたい月を表示します。
この例では12月を開けてみました。
カレンダーの白い日がコンサートのチケットが買える日です。
お、クリスマスにコンサートがありますね!
試しに12月25日をクリックしてみます。
12月25日のコンサートの内容が表示されます。
最初の演目はヴィヴァルディの四季ですね!
これはわたしも聴いてきましたが本当に上手、おすすめです。
右のスライダーで画面一番下までいきます。
*印のある箇所は必須項目です。
名前、苗字、メールアドレスを入力したら、Entire tickets (€ 30): のところに希望の枚数を入力します。(クリスマスなのに普段と同じ値段ですね!)
25歳以下の学生と65歳以上のシニア、16人以上のグループはその下の Reduced tickets (€ 25): に枚数を入力。
次に、下の2つのボックスのうち最初の I have read the website’s… のボックスをチェックします。(チェックしないと支払い画面に進みません)
ニュースレターを購読希望ならその下のボックスもチェックして、一番下の黄色の Proceed with the purchase をクリックすると支払い画面が開きます。
支払い画面にカード情報を入力して青のNEXTをクリックします。
ここからは実際に購入していないのでスクリーンショットがありませんが、購入手続き完了後メールでeチケットが届くのでそれを印刷して持っていけばOKです。
ヴェネツィア室内合奏団 日本公演
ヴェネツィア室内合奏団の演奏は日本でも聴けますよ^^
2020年は残念ながら日本公演は中止になっているようです。
参考までに、2018年、2019年は10月に日本公演が行われています。
以下 http://www.interpretiveneziani.jp から引用させてもらいました。
2019.10.1 神奈川県民共済みらいホール
http://www.interpretiveneziani.jp
2019.10.3 紀尾井ホール
2019.10.4 町田市民ホール
2019.10.6 桜美林大学新宿キャンパス センテナリオホール
ヴェネツィアに行かずして彼らの演奏を聴けるなんて羨ましいかぎり?
来年以降また日本公演が復活したら、ぜひコンサートに足を運ばれてはいかがでしょうか。
なお、日本にはヴェネツィア室内合奏団のファン・クラブ があり、下記のフェイスブックページで最新情報をゲットできます。
ヴェネツィア室内合奏団日本ファン・クラブ Facebook ページ
おわりに
いかがでしたか?
ヴェネツィア室内合奏団、ヴェネツィアで機会があればぜひ聴いてみてほしいわたしのおすすめです。
そして、ヴィヴァルディの響きと教会の空間とヴェネツィアの街が調和して成す美しさを感じてみてほしいと思います。
こちらもおすすめ!↓
ヴェネツィア室内合奏団のダヴィデ・アマディオがゴンドラに乗ってチェロを奏でるビデオを見てみませんか?
ヴェネツィアに行ったらゴンドラに乗るのをおすすめする理由
ビデオは記事の一番最後です。