ドレスデンの路面電車線路でコケた精神的ダメージから立ち直らないまま、緑の丸天井博物館 Grünes Gewölbe にたどり着きました。
わたしがドレスデンの街中で転倒して現地イケメンに助けられる話↓
ドレスデンでバウムクーヘンの老舗クロイツカムへ行く(後半)
緑の丸天井博物館は、ざっくりいえばザクセン王家の宝飾品の豪華絢爛な保管庫です。
1日の入場者数に制限があるので、予約がないと入れないこともあるらしいのですが、その日 (9月上旬の火曜日12時過ぎ) は幸いすんなり入れました。
音声ガイドの無料貸し出しがあるので、それを聞きながら宝物を見学。
精巧な職人技でしか完成し得ない繊細な細工を施した宝飾品の展示が続きます。
琥珀、象牙、金銀、ルビー、エメラルド、サファイア…。
宝飾品を入れる宝石をちりばめまくった宝石箱…。
続いて、続いて、これでもか! と続きます。
お部屋のデザインもその都度変わり、変わるたびにピカピカきらきら、びかびかギラギラ……。
もう、
ザクセン王家、宝物集めすぎです!
そして、思います。
王様はこんなに宝物を集めても、死ぬときにはなにひとつ持っていけなかったんだなぁ、と。
死ぬときに持っていけるものは、その人生で経験したことの記憶だけ。
家族と、友人と過ごした思い出。
ひとを愛した記憶。
そんなことを思いながら、ツヴィンガー宮殿の中庭でちょっとひとやすみしたのでした。
次回はラファエロとフェルメールに会いにいきます。
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