マラネッロとモデナのフェラーリ・ミュージアムの違い
イタリアにはフェラーリ博物館がふたつあります。
ひとつはモデナにあるエンツォ・フェラーリ・ミュージアム、
参考記事:エンツォ・フェラーリ・ミュージアム
そしてもうひとつはこの記事でご紹介する、マラネッロのフェラーリ・ミュージアムです。
ふたつの博物館の違いはというと、
モデナのエンツォ・フェラーリ・ミュージアムは、フェラーリ社の歴史とエンツォ氏のフェラーリ精神にフォーカスしています。
一方、マラネッロのフェラーリ・ミュージアムは、フェラーリが造られている本社工場に併設されていて、
歴代のモデルをカバーしつつ、車の製造過程にもフォーカスしている印象です。
どちらのミュージアムにも、本物の歴代フェラーリがズラリと展示されていますし、
フェラーリというイタリア車文化の重要な一部を知ることができるので、両方ともぜひおすすめしたいところです。
でも、あなたがどちらかひとつしか行けないときは、
現在のレースカーを含むより多くのモデルと、製造工程の木型やボディーシェルを見たい人はマラネッロのフェラーリ・ミュージアム、
レースカーよりは、跳ね馬のエンブレムに象徴されるフェラーリのストーリーをじっくり知りたい人は、モデナのエンツォ・フェラーリ・ミュージアムに行くといいかなと思います。
また、あなたがフェラーリ博物館だけではなくて観光もしたいなら、
もしかしたら田舎にある工場セッティングのマラネッロよりは、旧市街の大聖堂などもあるモデナのほうがいいかもしれません。
ちなみに、モデナはごはんも美味しいですよ。
参考記事:モデナのトラットリアで食べたエミリア・ロマーニャ料理
そして、あなたがフェラーリファンなら、もちろん両方制覇しかありえません!
車の方は、どちらの博物館も無料の駐車場がありますし、
車でない方は、モデナ駅とそれぞれのミュージアム間を有料シャトルバス(2019年5月の料金は大人€12)が走っていますよ。
また、ボローニャからの片道のシャトルバスもあるようです。
フェラーリファンなら行きたいフランチェスコ・バラッカ・ミュージアム
あなたがフェラーリファンで、さらに足を延ばせるなら、
フェラーリの跳ね馬エンブレムゆかりのフランチェスコ・バラッカ伯爵を記念する博物館フランチェスコ・バラッカ・ミュージアムに行ってみるのもいいかもしれませんね。
バラッカ伯爵が乗った飛行機の機体に描かれた跳ね馬が、フェラーリのエンブレムデザインの由来だと言われています。
実はわたしたちも今回バラッカ・ミュージアムになんとか行けないかと検討していたのですが、日程上ちょっとムリがあり断念しました。
フランチェスコ・バラッカ・ミュージアム
Museo Francesco Baracca
via Baracca,65 Lugo 48022 (RA)
マラネッロのフェラーリ・ミュージアムへ
さてさて、2018年12月某日、前泊地ボローニャをお昼に出てマラネッロへ向かいました。
日本でも大きな工場はちょっと田舎にあることが多いですけど、マラネッロのフェラーリ工場もそんなイメージ。
高速道路を下りて、畑の脇なども走りしばらくすると、冬の鉛色のどんより重い空をバックに、跳ね馬のサインが見えてきました。
工場にはモデナ・カラーのカナリア・イエローの Ferrari のロゴが輝いていますね。
工場まわりの通りの名前も、
Viale E. Ferrari(エンツォ氏の E でしょう) や
Via Alfredo Dino Ferrari(エンツォ氏の息子の名前)など
フェラーリゆかりの人名がついていますので、標識を見ているたけで気持ちが盛り上がります。
Via Alfredo Dino Ferrari に面した博物館前の駐車場に車をとめ、いざ中へ。
受付でチケットを買って左側のショップを通り抜けるといよいよ展示が始ります。
さてさて、フェラーリ・ミュージアムで撮ってきたモデルすべてをカタログ的にこの記事に盛り込もうと思っていましたが、
記事があまりにも長くなりすぎるので、少しづつご紹介していこうと思います。
写真に撮った展示の説明書きを日本語に訳し、足りないところはフェラーリのウエブサイトなど信頼できるソースからの情報を合わせて編集していく予定ですので、
もしあなたが英語もイタリア語もちょっと面倒くさい…というときにお役に立てれば嬉しいです。
また、普段あまり車に興味がない女性の方など、お洒落な可愛いフェラーリにときめいていただける方がひとりでも増えるといいなと思います。
続きの記事はこちら:
フェラーリ 250 GT ベルリネッタ パッソ・コルト SWB
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