ミラノでぜひ見たかったドゥオーモを見学し、ガレリアを抜けて、ブレラ通りまで歩いてみました。
途中スカラ座やポルディ・ペッツォーリ美術館、そしてブレラ絵画館などがあるコースなので、
あなたがミラノでのご予定を立てられるときの参考になると嬉しいです。
地下鉄でドゥオーモへ
ミラノでたぶん誰もが一度は見に行くドゥオーモ。
もちろん私も行ってきました^^
何といってミラノ中央駅から地下鉄に乗って Duomo 駅で降りるだけという気軽さ。
おひとりさまでも迷子になる心配ゼロ!です笑
まずは、ホテル近くのCentral F.S. からドゥオーモへは San Donato 行きに乗ります。
チケットを買うときに、自分の後ろに列ができているのに地下鉄の発券機の使い方がわからず焦り、
しようがないので列の後ろのお姉さんに買い方を聞くと、返事が全部イタリア語でさっぱりわからずまた焦り、
結局お姉さんがボタン操作をしてくれて終了?
どこに行っても英語でなんとかなるだろうと頑張っていますが、やはりイタリアではイタリア語、フランスではフランス語ができた方がラクなんだろうなと思います。
さて、地下鉄を Duomo 駅で降りて階段を上がると、暗い地下に慣れた目にまぶしい白く輝くドゥオーモがいきなり現れるのはちょっとした感動でした。
ああ、これぞゴシック建築!!! といわんばかりの天に向かう数々の尖塔の先には(その数135本だそう!)それぞれ聖人像が建ち、さらに一際高いところにはマリア様の像が金色に輝いています。
ドゥオーモ見学
この日はクリスマス前の金曜日、ドゥオーモを見学するための列はこんなかんじでした。
これくらいの列なら待ってもいいなと思い、ドゥオーモ右側の建物の中にあるチケットオフィスにチケットを買いにいきました。
チケットオフィスはギフトショップと併設されています。
左奥のカウンターで(もしくは自動発券機のようなもの…あぁ記憶があいまいですみません。)番号をもらい、
自分の番号と窓口番号が電光掲示板に表示されたらその番号の窓口に進んでチケットを買います。
ちなみにギフトショップでは係員さんたちが積極的にセールストークしてきます…バッグとパネトーネの売り込みがなかなか気合が入っていました。
チケットを買ったら再びドゥオーモに戻って、列に並びます。
そしてセキュリティーチェックを受けて中へ。
バチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次いで世界で2番目に広い教会です、ゆっくり見学してくださいね。
それにしても…その日は外も寒かったのですが、中はなんと外よりも寒い!
冷たい大理石で空気が冷え切って冷蔵庫の中にいるようです。
最初から最後までジャケットのボタンを一番上まで留めて、実はフードもかぶりたかったけど教会に対して失礼になりそうで思い直し、極寒の中の見学でした。
そういえば、アレッツォのサン・フランチェスコ教会内部も底冷えがする寒さでした…。
あなたが北イタリアの教会を寒い時期に見学するときは、ぜひ暖かくしてお出かけくださいね。
ガレリア
ドゥオーモの左横にはヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)と呼ばれるショッピングモールがあります。
アメリカのモールも12月はクリスマスギフトを買い求める人でごった返しますが、このガレリアも観光客と地元の人でものすごい人出でした。
ところで、ガレリアの中央付近の床にはモザイク画があります。
Wikipedia ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア の「伝説」の項に
十字路の交わる付近に青いタイルで囲まれた牡牛のモザイクがあり、その股間部分がやや窪んでいる。この窪みに踵を合わせてクルリと一回転(一度に三回転以上出来ると、との説もあり)すると幸せが訪れる、旅行者は再びミラノに戻れる等の言い伝えがある。
Wikipedia ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
とあったので、誰かくるくる回ってるかな~?と楽しみにしていたのですが、
とにかく人が多すぎ、その付近に設置されたクリスマスツリーの前で写真を撮る人たちで大混雑していて、確認できませんでした。
でも、ロムルスとレムスが乳を飲むカピトリヌスの雌狼のモザイク画は見つけました。
ちなみに、モザイク画の中の4文字 SPQR って何かご存知ですか?
これは「Senatus Populusque Romanus」というラテン語の略語で、「 ローマの元老院と市民」という意味です。
スカラ座とヴェルディ通り
ガレリアから歩いてほどなくスカラ座(Teatro alla Scala)が見えてきます。
そして、スカラ座の横の通りはその名もヴェルディ通り(Via Giuseppe Verdi)。
あなたがオペラファンならこんな標識にもときめくのではないでしょうか^^
ちなみにスカラ座はライトアップされていた夜の姿のほうが断然ドラマチックでした。
この日の夜スカラ座デビューしたときの様子は、後日この旅行記でご紹介しますね。
ポルディ・ペッツォーリ美術館
スカラ座からアレッサンドロ・マンツォーニ通り(Via Alessandro Manzoni)をモンテナポレオーネ駅の方向に歩いて行くと、
右側に綺麗な色の素敵な建物が見えてきます。
そこはかつて、ミラノの貴族ポルディ・ペッツォーリ氏が住んでいたところです。
現在はポルディ・ペッツォーリ美術館(Museo Poldi Pezzoli)となって、ペッツォーリ氏のコレクションが展示されています。
このコレクションが!涙ものです。
どうして涙ものなのかというと…わたしは素敵な建物~?と写真だけ撮って(偶然マクラ―レンが写り込んだのは嬉しかったです)中に入らずさらっと通り過ぎたからです泣
そして帰国後半年以上たってから、何を見逃したかを知るのですね…。
わたしが見逃したお宝はというと、
サンドロ・ボッティチェッリのThe Virgin and Child (Madonna of the Book)Lamentation over the Dead Christ with Saints、
ピエロ・デル・ポッライオーロの Portrait of a Girl、
フィリッポ・リッピやジョヴァンニ・ベッリーニのピエタ、
アレッツォの教会の壁画でご紹介したピエロ・デッラ・フランチェスカ、
そしてラファエロ、リッポ・メンミ…。
ああ。
もう、残念ですね…。
なお、コレクションの一部は美術館のウエブページでチェックできますよ。
ポルディ・ペッツォーリ美術館はドゥオーモから歩いて行けますし、
地下鉄モンテナポレオーネ駅からも近いので、美術ファンの方はお見逃しなきよう。
どうぞわたしの分まで堪能してきてくださいね。
Museo Poldi Pezzoli
Via Alessandro Manzoni, 12, 20121
ブレラ通り
前述のポルディ・ペッツォーリ美術館からさらに進むと、
Ermenegildo Zegna から始まって
Salvatore Ferragamo,
Bottega Veneta,
Emilio Pucci,
Valentino…
とブランドショップがズラリと並ぶモンテナポレオーネ通り(Via Monte Napoleone)に突き当ります。
それとは逆にスカラ座の方に戻ってヴェルディ通りに曲がると、通りは途中からブレラ通りという名前に変わります。
ブレラ通りはブティックなど小さめのお店やレストランが並び、有名店の並ぶモンテナポレオーネ通りと比べるとひっそりと落ち着いたかんじ。
途中には素敵な布屋さんもあり、高そうでしたが時間が押していなければ入りたかったなぁと今思います。
またミラノ屈指の美術館、ブレラ絵画館もブレラ通りにありますよ。
Pinacoteca di Brera
Via Brera, 28 – Milano
ここでもベリーニ、ラファエロ、ピエロ・デッラ・フランチェスカなどわたしは見事に見逃したわけですよ…。
ミラノ入りする前にちゃんと調べて早朝から動けばどうにかなったはずなんですけどね…。
え?
もう一回行けばいいって?
そのとおりですね?
素晴らしい美術館をスキップしたワケ
美術ファンなのに今回ミラノで素晴らしい美術館をそれもふたつも素通り(というか調べてさえいなかった)したのは、わたしが完全に花より団子モードだったからです笑
実はわたしには、「ミラノで絶対にオッソ・ブーコとリゾット・アッラ・ミラネーゼを食べる!」という野望がありました。
でもミラノでの日程を考えると、オッソ・ブーコを確実に食べるならこの日の午後しかなさそう…。
この日は夜スカラ座でオペラというときめきイベントが控えていたので、一旦ホテルに戻ってシャワーを浴びて着替えないといけないため時間が限られていたのです。
というわけで、ブレラ通りからフィオーリ・チアリ通り(Via Fiori Chiari)という小さな通りに入り、ほどなく目当てのレストランを見つけ、お店に足を踏み入れました。
念願のオッソブーコ体験記
オッソブーコとリゾット・アッラ・ミラネーゼをミラノで食べる
今回歩いたコース
ドゥオーモ
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ガレリア
↓
スカラ座とヴェルディ通り
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ポルディ・ペッツォーリ美術館
↓
ブレラ通り・ブレラ絵画館