Credit: Yuki Kai
この記事では、前半でわたしが実際に試してきたコロッセオに並ばずに入場する方法、後半ではローマでのバスの乗り方と注意してほしいことをお伝えします。
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コロッセオに並ばずに入場する
オプションは5つ
コロッセオの列を避ける方法を教えてくれるサイトは、検索するとたくさん見つかりますが、それぞれに説明されていることをまとめると下記のようになります。
- ローマパスを使う
- チケットをオンラインで予約・購入する
- フォロ・ロマーノかパラティーノの丘のチケット売り場でコロッセオと共通の入場券を買う
- 現地ツアーに参加する
- 早朝に行く
ローマパス
ローマパスは、ローマ市内のバスや特定の地下鉄線が乗り放題、美術館や観光名所が無料か割引になるカードです。
48時間と72時間のパスがあり、フィウミチーノ空港やテルミニ駅を含むTourist Infopointや、ローマパスが使える美術館や観光スポットで購入可能です。
ローマパスの詳しい情報はローマパスのウエブサイトでご覧いただけます。
わたしたちはローマでは公共機関で動くことにしていたので、日程的に48時間のローマパスがいちばんオトク。
なので、朝、サンピエトロ広場に行く道すがら、タバッキ（タバコ屋さん）でローマパスゲットの予定でした。
が、残念ながらたくさんあるタバッキの中でローマパスを取り扱っていたのはたった一店、それも72時間パスしか扱っていないとのこと。
仕方がないので、バスに乗るときは普通にチケットを買い、コロッセオのチケットはフォロ・ロマーノで共通券を買う作戦に変更です。
オンラインで予約・購入
もしコロッセオに行く日が確実に決まっているなら、オンラインで予約購入する方法もあります。
日時ははっきりわからないけれど年内には行くという方は、オープンチケットにしておくといいですよ。
コロッセオ、フォロ・ロマーノ、そしてパラティーノの丘への共通入場券は、2018年に購入したら2018年12月31日までの連続2日間有効です。
フォロ・ロマーノかパラティーノの丘で共通券購入
結果からお伝えすると、この作戦は大成功！
午後1時すぎ、フォロ・ロマーノのチケット売り場にはあまり人は並んでおらず、待ち時間は10分以下でした。
入場券は2日間有効で18歳未満は無料
共通入場券は2日間有効なので、広大な敷地内をじっくり見たい人には嬉しいですね。
さらに、18歳未満なら無料です。
同行者未成年男子Aもタダで入場できました。
年齢確認のIDカード等は求められず、かわりに窓口に彼を連れて行って係の人が確認すればOK。
このユルさ、いいですね！
18歳未満のお子さんと一緒の方は、チケット窓口にお子さんも一緒に連れて行って、後で呼びにいく手間を省きましょう。
ツアーの客引きがウヨウヨ
注意してほしいのは、チケット売り場まわりにいる、一見フォロ・ロマーノ職員のような人たちです。
列に並んでいると、「ガイド付きツアーの予約はもう済ませましたか？この列ではなくてむこうなので、わたしが案内します。」と、なんとなくガイド付きツアーの予約がないと入場できないような雰囲気で話しかけてきます。
もちろんそんなことはなく、チケットさえあれば入場OK。
彼はフォロ・ロマーノ関係者ではなくただのガイド付きツアーの売り込みです。
興味がなければ “No thank you.”で追い払って。しつこいようなら”I don’t need tour; I only need tickets.”ときっぱり言って撃退しましょう。
ローマの観光地には、ツアーの売り込み（長い列に並んでいる人に、このツアーなら列をスキップできると売り込んできます）や物売りの怪しいひとたちがうじゃうじゃいますので、良いカモにならないように気を付けて。
作戦成功！コロッセオに列に並ばずに入場
わたしたちは作戦2のフォロ・ロマーノのチケット売り場で共通入場券を買うで、らくらくチケットゲット。
コロッセオには、チケットを買う人たちの長～い列を横目に、チケット所持者/ローマパス/予約済み（Ticket Holders/Roma Pass Holders/Reserved Tickets） の入口からささっと入れました。
混雑してわかりにくいときは、係の人にチケット持っているんだけどこに並べばいい？と聞いて教えてもらいましょう。
Is this the line for ticket holders? と聞いたり、チケットを見せるだけでも教えてくれそうですね。
折角チケットを持っているのに、よくわからないまま長い方の列に並んだりしないよう気をつけて。
ローマのバスに乗る
バスに乗ったらチケットに刻印
ローマパス作戦をあきらめたので、バスには普通にチケットを買って乗りました。
写真はバスチケットの表と裏。
１枚１．５ユーロで刻印から１００分有効です。
バスに乗ったら、車内の黄色い機械（下の写真）で刻印します。
ときどき刻印してあるか抜き打ちの検査があって、刻印がないと罰金を払うことになるので、忘れずに刻印してくださいね。
スリに注意
コロッセオ行きのバスは有名遺跡へ行く路線だけあって大混雑。
ローマはスリが多いことでも有名ですが、特にバスや電車などが混雑しているときは気を付けてくださいね。
ティーンの女のコのスリ集団などもいるらしいです。
彼女たちはグループで行動していて、ぶつかったり、ちょっと騒いだりなどターゲットの注意をそらす担当と、わずかな隙に盗みを働く担当のチームプレー。
あれっ、はっきりわからないけどなにかヘンだな？と感じたら、そのほんのわずかな違和感を決して無視せず、スラれないようご注意を。
デモ行進で道路封鎖
帰りのバスを待っていると、何やら警察官や軍人さんたちが続々登場し始め、あっという間に帰りのバスが来る方向の道路を封鎖してしまいました（涙）
コロッセオ前のバス停には、バスがあと何分で到着するか表示される電光掲示板があるのですが、道路封鎖の情報などはありません。
いくら待ってもバリケードが解除される気配はなく、むしろ続々と軍人さんたちが到着。
この道路に入って来れないバスを待ってもしょうがないので、来るときに見たヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂あたりまで歩いてみることにしました。
途中バリケードの原因のデモ集団とすれ違います。
元気いっぱいで何かを訴えていましたが、観光客にとっては迷惑この上ないですね。
アクシデントも楽しもう
すでにフォロ・ロマーノとコロッセオを歩き回って疲れた足で、さらにかなりの距離を歩くことに。
だけど、歩いたからこそ見ることができたものがありました。
カエサル像です。
写真にはフォロ・ロマーノも写っています。
道路の向い側にもなにやら遺跡が。
ローマは街中に遺跡がゴロゴロしているというのは本当ですね。
わたしたちはヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂そばのバス停からバスに乗り、無事にコンドに帰り着いたのでした。
おわりに
旅をしていると、デモやストライキなどで公共の交通機関がストップしてしまう場面に遭遇することもありますよね。
そんなときは、自分の不幸を呪って悪態をついても何も良いことはないので、まわりを見回してみる余裕を持って、常にオープンマインドでいることができるといいですね。
アクシデントを面白がれる能力で、旅も人生もより楽しくなりますよ。
