チョッピーノ(Cioppino)はサンフランシスコ生まれのトマトベースの魚介のスープです。
メディアにとりあげられることも多い人気料理のチョッピーノ、最近ではサンフランシスコ料理ながら他の地域のレストランでも見かけるようになりました。
とはいえ、やっぱり本物のチョッピーノを本場で食べてみたい!という方に、サンフランシスコでおすすめのチョッピーノを食べられるレストラン、Sotto Mare をご紹介します。
チョッピーノってどんな料理?
チョッピーノって一見イタリア料理に見えますよね?
でもコレ、実はれっきとしたサンフランシスコ料理なんです。
チョッピーノは、1800年代末、サンフランシスコのノースビーチ(North Beach)エリアに定着したイタリア移民が作っていた魚介のスープ。
(ですのでイタリアルーツには違いありません^^)
現在ではサンフランシスコのイタリアンレストランの定番料理になっています。
チョッピーノは、ダンジネスクラブと呼ばれるアメリカ西海岸で人気の蟹をはじめ、エビ、帆立、ムール貝、イカ、クラム、魚などの新鮮な魚介類をふんだんに使い、トマトとワインを使ったスープに仕立ててあります。
ノース・ビーチで人気の Sotto Mare
チョッピーノ発祥の地、サンフランシスコのノースビーチ。
イタリアンレストランが軒を列ね、テラス席で食事を楽しむひとたちのテーブルの傍らを歩いていると、「ここってリトルイタリーよね!」と思わずにはいられない雰囲気です。
Sotto Mareも、そんなノースビーチのイタリアンなお店のひとつ。
小さめのお店は細長い店内と外のテーブルの両方がいつもぎっしり埋まり、チョッピーノ目当ての席を待つお客さんで混雑しています。
わたしたちも週末のランチ時間に行って30分ほど待ちました。
でも、待つ甲斐十分ありますので、時間に余裕を持って出かけてみてくださいね。
シーフードが美味しい Sotto Mare で、まずはアペタイザ-
シーフード料理の豊富なメニューが嬉しい Sotto Mare。
チョッピーノを頂く前に、まずはアペタイザーで牡蠣とクラムを頼んでみます。
その日、牡蠣は西海岸産と東海岸産がありました。
西海岸のもののほうが1ドル安かったのと、近いほうが新鮮そうなので、西海岸の牡蠣にしてみました。
牡蠣1コ1.5ドルって、物価の高い北カリフォルニアにしてはリーズナブルなお値段ではないでしょうか。
アメリカで生のクラムを食べるのは初めてでしたが、磯の風味が濃厚で少しクセがあるかんじです。
このふたつだと断然牡蠣のほうが好きでした。
チョッピーノ “Best Damn Crab Cioppino”
そして、遂に!来ました、これが噂の Sotto Mare のチョッピーノ!
メニューには “The “Best Damn Crab Cioppino” with seafood ~ enough for two! とあります。
でも、おとな2人と子ども1人の合計3人でも十分な量でした。
Sotto Mare のチョッピーノにはダンジネスクラブ、エビ、イカ、帆立、クラム、ムール貝、そして魚が惜しげもなく入っています。
写真にペンネも写っていますが、魚介類が美味しすぎて夢中だったので、ペンネのことは覚えていません(笑)
感心したのは、加熱しすぎると風味が落ちてしまう魚介類が、それぞれちょうどいい火の通り具合だったこと!
これって全部一緒に煮込んだりするとムリなのです。
それぞれの材料を適切なタイミングで調理している証拠ですね。
そして、このチョッピーノのスープが、たまらないんです。
ワインで風味づけされたトマトベースのスープに、魚介類の出汁がこれでもか!と溶け込んでいます。
美味しい…美味しすぎます。
チョッピーノのシーフードを全部平らげた後も、パンの追加をもらってスープにひたしながら何もかも完食。
もし可能なら、チョッピーノの残りのスープにお米を投入してリゾットにして食べたいくらい、残すのがもったいない美味しいスープでした。
上の写真で、お客さんがお店で出してくれる前掛けをつけて食事をしているのがわかりますか?
チョッピーノは殻つきのカニとトマトベースのスープで服が汚れる危険満載です。
ですので、前掛け、ちょっと格好悪くてもつけちゃったほうがいいですよ。
服を気にせずチョッピーノの魚介類に集中!できます。
Sotto Mare メニュー研究
また Sotto Mare に行けたらチョッピーノ以外に何を頼むか、メニュー(Sotto Mareのメニューぺージからダウンロードできます)と yelp の投稿写真を見て妄想してみました。
あ、Sotto Mare でチョッピーノを頼まないなんてありえませんので、念のため。
アペタイザーとサラダ
オイスターは美味しかったのでまた食べたいなぁと思いますが、わたしがまた Sotto Mare 行けたら食べてみたいのはボストンクラムチャウダー Boston Clam Chowder ですね。
といってもおなかにチョッピーノを食べるスペースをしっかり残したいので、ボールではなくてカップで。
もし近所に住んでいたら、クラムチャウダーとパンを寒い冬のランチとかに食べたいところです。
サラダもおいしそう…特にタコのサラダ(Octopus Salad)が気になります。
アントレとパスタ
最初の3つの Steamer とは文字通りスチーム=蒸してある料理で、ムール貝、クラム、もしくはその両方のコンボが選べます。
イタリアンで出てくる貝類のスチーマーは、通常にんにくの入ったワイン蒸しです。
お皿にたまったスープが絶品なので、Sotto Mare のスチーマーもきっと美味しいだろうなぁと想像してしまいます。
わたしなら、欲張ってMussel/Clam Steamers in broth を頼んで、ムール貝とクラムの出汁のきいたスープにパンをひたしながら食べたいです。
絶対白ワインに合いそうです!
Crab Diavolo ~over linguine はリングイネ(うどんの乾麺のようなパスタ)にカニのディアボロソース(ディアボロソースは一般的にはレッドペッパーフレークを使ったトマトベースのソースです)がかかっているなんて、これもまた美味しそう。
えびと帆立のソテー(Prawn/Scallop Sauté)とリゾット(Risotto)も気になります。
ああ、食べたいものが多すぎる…。
こんなレストランには何人かで行って、シェアして色んな味を楽しみたいですね!
Sotto Mare 場所とレビュー
552 Green St
San Francisco, CA 94133
Columbus Ave & Stockton St
North Beach/Telegraph Hill
おわりに
Sotto Mare のチョッピーノ、いかがでしたか?
洒落たレストランのリングイネの入ったお洒落なチョッピーノもいいけど、サンフランシスコのダンジネスクラブの入ったワイルド系の本物チョッピーノは格別!!!
普段の雑事を忘れて黙々と目の前の食事に集中するのも、また幸せなものです。
最後の一滴まで余すことなく味わいたくなるチョッピーノ、あなたがサンフランシスコに来る機会があれば、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。