あなたがバウムクーヘンお好きなら、ドイツの本場のバウムクーヘンを一度は食べてみたいと思うのではないでしょうか。
この記事では、バウムクーヘンの老舗コンディトライ・クロイツカムのドレスデン店へバウムクーヘンを買いに行った日のことを徒然綴ります。
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イエナからICEに乗ってドレスデンへ
前の晩オペラを見に訪れたドレスデンがあまりにも素敵すぎたので、翌日、旅の相棒がお仕事中にもう一度ひとりで行ってみることにしました。
イエナ・パラディ―ス駅(Jena Paradies)の自動発券機でドレスデン行きの切符を買って、 高速列車 ICE (Intercity-Express)に乗り込みます。
イエナからドレスデンまでは乗り換えなしで3時間弱。前日車で行ったときは1時間ちょっとでしたので、電車の方が時間がかかるんですね…。
車両はなかなか綺麗で、食堂車つきです。
食堂車のメニューにはクスクスのサラダやグラーシュがあり心惹かれましたが、さっき朝ごはんを食べたばかりだったので、コーヒーを注文してみました。
テーブル席で車窓の景色を眺めながらゆっくりコーヒー、悪くありません。
席に戻ると、しばらくして女性の車掌さんが改札に回ってきました。
ドイツ語オンリーで、まったく愛想がなく…実はちょっと怖かったです?
席はわりとすいていて、同じ車両のスイスから旅行しているという学生さんのグループがわいわい楽しそう。
そうこうしているうちに、ドレスデン Dresden Hbf に到着しました。
ちなみにHbf は Hauptbahnhof の略で中央駅という意味です。
バウムクーヘンへの道
この日のゴールは、ツヴィンガー宮殿の美術館と博物館を見ること、
そして、老舗のお菓子屋さんクロイツカムでバウムクーヘンを買うことです。
何を隠そう、わたしはバウムクーヘン大好き?
アメリカでは一般的なお店では見かけないので、食べたさのあまりバウムクーヘンのトルテバージョンを手作りしたことがあるくらいです。
日本のバウムクーヘンの日がいつかも知っています。(ご存知ですか?^^)
こんなバウムクーヘンファンなので、ドイツでぜひ本物のバウムクーヘンを味見してみたかったのです。
幸いクロイツカムが入っているショッピングモールは、前日オペラを見たゼンパーオーパーから近いようなので、楽勝です^^
ドレスデン駅から路面電車でも行けますが、折角なので駅から歩いてみることにしました。
歩いたほうが街の様子を楽しめますしね!
……というのはウソです?
本当は、ドレスデン駅のどの路面電車乗り場からどこ行きにどう乗るのかさっぱりわからず、携帯で検索してもデータが遅すぎて面倒だった、という情けな~い理由でした(笑)。
さて、ドレスデン駅からクロイツカムが入っているショッピングモール アルトマルクトガレリーへと続く道は、お店やホテルが立ち並ぶ賑やかな大通りでした。
近代的な建物ばかりのこの通りは、前日の歴史的な建物が並ぶ旧市街とは対照的で逆に新鮮です。
グラタンランチでホッと一息
そろそろお腹もすいてきたので、あまり考えなしに入りやすそうなお店に入ってみました。
最初は通りを行き交う人々を眺めたくてテラス席にしましたが、風が思ったより冷たかったので、ウエイターさんにお願いして中に移動させてもらいました。
メニューに英語も入っているのがありがたい。
この日は9月上旬、少し肌寒かったので、メニュー写真一番下の鶏のグラタンと炭酸水を注文。
グラタンは見た目より重くなく、肌寒い日にぴったりのほっとする味。
パンも温めてあるのが嬉しい。
もしかしたらお値段的にアペタイザーだったのかもしれませんが、軽いランチとしてちょうどいい量でした。
食事を終え、来た時とは違う出口からお店を出ようとすると、美味しそうなケーキがたくさんあったことを知り軽いショック!
後で知りましたが、ベーカリーカフェのチェーン店だったのでした。
Bäckerei Schwerdtner
Centrum Galerie Dresden
Prager Str. 15, 01069 Dresden
TripAdvisor のレビュー
バウムクーヘンの老舗、クロイツカムへ
さて、いよいよバウムクーヘンを求めて老舗コンディトライ・クロイツカム Conditorei Kreutzkamm へ。
コンディトライ・クロイツカムは、前回の記事 ゼンパーオーパー|ドレスデンでオペラ体験 で少し触れた第二次世界大戦終盤のドレスデン爆撃で店舗を破壊されたわけですが、
その後ミュンヘンで営業再開、そしてドイツの東西統一後再びドレスデンにお店をオープンしました。
現在のクロイツカムのドレスデン店は、アルトマルクトガレリーAltmarkt Galerie Dresdenというショッピングモールの中に入っています。
お店の名前、コンディトライ・クロイツカム の前についているコンディトライ Conditorei は、「カフェを併設したケーキ屋さん」という意味です。
ドレスデンのクロイツカムにもカフェっぽいテーブル席があることはあるのですが、モールの中の一角なので、通りに面した由緒あるカフェという雰囲気ではなくもう少しカジュアルなかんじです。
念願のクロイツカムで買ったのは、小さめのサイズのバウムクーヘンとチョコレートでコーティングされたフルーツケーキです。
でも、ショーケースにならぶバウムクーヘン以外のケーキもそれはそれは美味しそうだったので、もしランチを食べる前だったら絶対に食べてみたと思います。
ですので、あなたがクロイツカムに来る機会があれば、クロイツカムではケーキを食べて、バウムクーヘンはお持ち帰りにするというのもひとつの作戦ですよ。
とはいえ、切って出されるバウムクーヘンもまた魅力的ではありますよね!
さて、帰国して食べてみたバウムクーヘンのお味は、なんと日本のものとほぼ変わりませんでした。
日本のバウムクーヘンって優秀なんですね!
コンディトライ・クロイツカム 場所
コンディトライ・クロイツカムは、アルトマルクトガレリー(Altmarkt Galerie)というショッピングモール内に入っています。
Konditorei Kreutzkamm
Altmarkt 25, 01067 Dresden
バウムクーヘンを買った直後の事件
さて、バウムクーヘンを手に入れほっとし、次の目的地ツヴィンガー宮殿へ。
昨夜ゼンパーオーパーから見た教会の屋根が道の向こうに見えます。
信号待ちでこの写真を撮った後、
バウムクーヘンは買えたし、宮殿はもうすぐだし、ウフフ~♪ と路面電車の線路のところを通りかかったそのとき!
なんとコケました?
それも、あっ?とか、キャーッ?みたいな女性らしい可愛いコケ方ではなく、
ボディービルダーみたいに野太いラグビー選手とかフットボール選手が、石畳の道路に全身体当たりでぶつかっていくようなかんじで。
あまりのダサさにまわりの若者たちもわたしに近づけず、驚愕して固まっていましたね…。
わたしは一瞬何が起こったかわからず、路面電車の路線でつっぷしていたので、そこに電車が来たらあやうくご臨終ケースだったかもしれません。
いえ、素敵なドレスデンの街でこんなダサダサなことになってしまって、いっそのこと轢いてもらったほうがラクになれたでしょう。
意識がはっきりしてきて、恥ずかしいから早く立ち去りたいのと、思いっきり身体を石畳にぶつけたので思うように動けず立ち上がれない焦りと、
がーーーーん、さっき買ったバウムクーヘンがつぶれたのでは?という心配でそれはもう大変でした。
さて、ドイツの使えない若者たちをかきわけ、わたしを助け起こしてくれたのは、金髪に青い目の背の高いドイツ紳士。
優しい眼差しでわたしを見つめながら流暢な英語で話しかけてくれる彼と、あやうく恋に落ちかけましたが、
あぁ…彼は、彼は高齢すぎました…。
優しい紳士のおかげで電車にも車にも轢かれることなく、無事向こう岸まで渡りましたが、身体をぶつけた身体的なショックと恥ずかしさの精神的なショックで本気でフラフラ。
ですので、数分後に有名な君主の行列の壁画が目の前に現れたときも、それが何か?というくらいまったく感動しませんでした。
ジーンズにブーツという恰好だったので打撲と内出血だけですみましたが、スカートだったらタイツは破れて流血沙汰だっただろうなぁ。
おじいちゃん、ありがとう?
皆さまも、ドレスデンの路面電車線路の微妙な段差にはくれぐれもお気をつけください。
そして、もしひとりでコケてしまった女性など見かけたら、どうぞ手を差し伸べてあげてくださいね。
コケた後ひとりで立ち上がるのは空しすぎます。
おわりに
石畳に叩きつけられたバウムクーヘンはなんと無傷でした!
素晴らしすぎます。
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