ユナイテッド、ふたたび

わたしの世界観を変えた衝撃の機内食からはや1年9か月。

2018年6月のあの日、機内食がどこまでマズくなり得るのかを知ってしまったワタクシですが、また性懲りもなくユナイテッド航空の国際線に乗ることになりました。

参考:機内食がまずい、激マズなとき

行先はフランス。

先にカリフォルニア入りしていた教授とサンフランシスコ空港で落ち合うと、おぉさすが!機内で食べるお弁当とおやつを日系スーパーで調達済みです。

旅行の予定を行き帰りの往復フライト以外何も決めていなかったので、搭乗前に軽く作戦会議。

パリ滞在のほかにノルマンディー方面に北上するか、ベルギーを目指すか、それともまたリヨンのポールに挨拶してそのまま南下して憧れのプロヴァンスを攻めるか…?

決断ムズカシイ…。

そこでお天気はどうかな?と調べてみると、ノルマンディー、ベルギーともに雨/曇りでちょっと寒そう。

それに比べてリヨンもプロヴァンスも晴れの日だらけで明るいイメージ。

これは、今回は南仏だね!と目的地の大きなくくりだけは無事決定し、

とりあえず着いた夜のホテルだけ予約して機内に乗り込みました。

というわけで、フランス旅行記、まずは2020年3月のユナイテッド航空 サンフランシスコ~フランクフルト~パリ路線の機内食レビューです。

ユナイテッド航空エコノミー サンフランシスコ → フランクフルト

以前このブログで「期待しない」ことで生きるのがラクになるということをお伝えしたことがありますが、この考え方は機内食に関しても存分に効果を発揮するのでおススメです。

参考:他人に期待するのを辞めて、自分で自分の期待に応える

何も期待しないとむしろ清々しい気分なので、もしまたあの大きなトマトの輪切りのせ悲しいサラダが出てきても鬱にならない自信がありました。

ユナイテッド航空機内食
↑コレね!

ディナー

ディナーはラザニアかチキンのチョイス。

わたしはラザニアをお願いしました。

ユナイテッド航空機内食 ラザニア
ユナイテッド航空機内食 ラザニア

セロハンをピリピリとはがすとトレーからホカホカと湯気が出てきます。

一口食べてみると…

えっ!!!

お、美味しい…?

…?

…It can’t be right…

何かの間違いかもしれないので、もう一口食べてみます。

…うーん、

やっぱり美味しい。

あまりにも意外な展開に思考が追い付いていかないので、白ワインを一口。

すると、教授がチキンも食べてみる?と聞いてくれたので味見させてもらいました。

ユナイテッド航空機内食 チキン
ユナイテッド航空機内食 チキン

!!!

なんと!

チキンの方も悪くありません。

というか、イケてる。

鶏肉とホウレン草、ミニトマトの入ったゆるいグラタンっぽいかんじで、つけあわせはピラフです。

…。

また思考が止まってしまったので、ワインをさらに一口。

一体このエコノミー席で何が起こっているのかしら…?

ラザニアが、食べても食べても美味しいのです…。

これは、サラダも食べてみなきゃ…。

大麦とリーフのサラダ。

味付けは甘酸っぱく、まぁ美味しくもないけど食べられないわけではないかんじです。

でも、見た目はあのトマト輪切りのせ悲しいサラダから確実な進化を遂げています。

パンは恐らく前回と変わらない可もなく不可もないタイプの機内食ロールでした。

飲み物

さて、前回はサイアクの機内食だったにもかかわらず、飲み物は充実していて、女神さまのようなフライトアテンダントのお姉さんがグレンファークラスのミニボトルを2本もくれたことはしっかり記憶に残っていました。

今回もそうする気満々だったのですが…無料の飲み物チョイスが激減していて、ウィスキ―などのハードリカーはありませんでした涙

残念!

朝食

ユナイテッド航空機内食 パンケーキ
ユナイテッド航空機内食 パンケーキ

朝ごはんはパンケーキとブルーベリーとアプリコットのコンポート、ソーセージ、ブルーベリーマフィン、ぶどうとパイナップル、ピーチ味のヨーグルト。

前回のメニューとほぼ同じですね。

ユナイテッド航空機内食 朝食
ユナイテッド航空機内食 前回の朝食

パンケーキはレンジでチンする冷凍パンケーキで、これはまぁ食べられます。

で、パンケーキだけで十分甘いのに、そこに激甘のマフィン、糖度の高いパイナップルと糖分ダメ押しが続くところがつくづくアメリカンなんですよね~。

ソーセージとパンケーキを半分くらい、そしてぶどうをつまんで終了しました。

ルフトハンザ航空エコノミー フランクフルト → パリ

スナック

フランクフルトからパリへはルフトハンザ航空でした。

ルフトハンザ航空は毎回笑顔で親切なフライトアテンダントの方ばかりなのですが、わたしがたまたまラッキーなだけなのでしょうか?

今回は夕方パリに到着する便でスナックが出されました。

これです。

ルフトハンザ航空 フォンダンショコラ
ルフトハンザ航空 フォンダンショコラ

ブラウニーに見えますが、パッケージの裏に確かフォンダンショコラと書かれていました。

甘すぎないチョコレート生地にくるみがたくさん入っています。

これは好みのおやつ、美味しかったです?

金髪美人のフライトアテンダントさんが眠っている教授の分もわたしに渡してくれたので、2個ゲット。

ルフトハンザ航空 フォンダンショコラ
ルフトハンザ航空 フォンダンショコラ

これとコーヒーで機内でほっと一息。

それにしても、ヨーロッパで国から国へ移動するのは、アメリカで他州へ旅行に行く感覚です。

フランクフルトからパリまでたった1時間半。

これってアリゾナからサンフランシスコに飛ぶのとあまり変わりません。

ルフトハンザ航空エコノミー パリ → フランクフルト

スナック

実はこのブログへ検索からたどりついた方々の検索ワードの中に

「ルフトハンザ機内食 まずい」

というのがときどきあるんです。

わたしはスナックしか食べたことがなく、しかも全部まともだったのでいつも不思議に思っていたのですが、今回とうとう食べられないものに遭遇してしまいました。

これです。

ルフトハンザ航空 ベジタリアンサンドイッチ
ルフトハンザ航空 ベジタリアンサンドイッチ

写真の撮り方がド素人すぎて中身が見えず申し訳ありませんが、パッケージの真ん中にベジタリアンと書いてあるのがはっきりわかると思います。

チーズと野菜のサンドイッチでした。

…ムリです。

たぶんパン自体はそんなに悪くないんだと思いますが、ベジタリアンではないチーズが苦手な乗客にこのサンドイッチは悲しいです。

というわけで、袋を開けていないので味はわかりません…。

もちろん、ベジタリアンの方にとってはきっと嬉しいスナックですよね。

ユナイテッド航空エコノミー フランクフルト → サンフランシスコ

この日は新型コロナウイルス対策の入国制限がアメリカで始まった日でしたので、搭乗できるのは米国市民かグリーンカード所持者のみでした。

おかげで搭乗ゲートまわりはしーんと静まり返り、機内はガラガラ。

席がエコノミープラスにアップグレードされていたので足回りが広めだったのに加えて、機体真ん中の4人掛けの席を1列独占でき、ベッド状態で休むことができました。

ディナー

ユナイテッド航空機内食 カレー
ユナイテッド航空機内食 カレー

チキンカレーを選びました。

…美味しい…。

行きも帰りもユナイテッド航空のディナーが美味しいなんてホントに謎でしたが、ホントなんです。

サラダは葉っぱとにんじん、大麦、黄色いのはたしかコーンだったと思いますが、あまり覚えてません。こちらはあまり記憶に残らない味だったというわけですね。

パンはまあまあでした。

夜中のスナック

ユナイテッド航空機内食 スナック
ユナイテッド航空機内食 スナック

途中スナックが出たのですが、ゆでたワイルドライスとミニトマト、マンゴー?のサラダなのかデザートなのかはっきりわからない謎の甘い系の食べ物でした。

これは微妙で…ほとんど残しました。

一般的な日本人には甘いお米は微妙だと思うんですけど、あなたはいかがですか?

アーモンドとデーツのバーはアーモンドたっぷりで悪くなかったです。

朝食

ユナイテッド航空機内食 朝食
ユナイテッド航空機内食 朝食

到着前の朝食メニューは前回とほぼ同じ。

ユナイテッド航空機内食 朝食
ユナイテッド航空機内食 前回の朝食

サンドイッチはペストの入った暖かいクロスティーニでなかなか美味しかったです。

フルーツがパイナップルではなくてメロンとりんごなのが嬉しいし、実はこのパプリカ風味のポテトチップ好きなんです。

チョコレートは今回は Ritter Sport のマジパン。これはハズれるわけがないですね。

コーヒーも前回と同じくIllyで、これも悪くありません。

機内で映画三昧

帰りは一列独占なのを良いことに、赤ワインをお願いして、パリで買ったチョコレートを食べながら映画三昧の至福のひとときを過ごしました。

ジュリー&ジュリアのプロヴァンスのシーン

見損ねた映画を機内で見られるのはいつも嬉しく、今回往復路線で見たのは次の4つ。

フォードvsフェラーリ Ford v Ferrari

良い映画です。が、これを見てフォードがますます嫌いになりました。フェラーリのドライバー役にドライバー時代のエンツォ氏似の俳優さんを抜擢していたり、エンツォ氏役俳優さんのエンツォ・フェラーリぶりはなかなか良くて拍手。

ふたりの女王 メアリーとエリザベス Mary Queen of Scots

ヨーロッパの歴史もの大好き? その昔スコットランド城に行ったときに、メアリ女王の本が大人気だったのを思い出しました。

ジュリー&ジュリア Julie & Julia

アメリカの料理研究家ジュリア・チャイルドのプロヴァンス時代のシーンがたくさんあります。プロヴァンスへの行きか帰りの路線で見るのにうってつけの映画。お料理好きな方、ブロガーの方も楽しめると思います。

アパートの鍵貸します The Apartment

題名は知っているのに見たことなかった1960年代の旧き良きクラシック。今はおばあちゃんのシャーリー・マクレーンがこんなに可愛かったんだ!と目からウロコ。

この他に、途中まで見ていたHBOドラマ サクセッション Succession の続きを少し見れました。NYが舞台のお金持ち一家ドロドロビジネス相続ものです。 

おわりに

いかがでしたか?

今回のユナイテッド航空の機内食は前回とは比べ物にならないほど向上していました。

ラザニアもカレーもおいしかったので、次回からちょっと油断してしまうかもしれません。

とはいえ、サラダ系の味が微妙なのと、無料の飲み物チョイスが大幅に減っていたのは大変残念でした。

あと、朝食メニューが1年9か月前とほぼ同じなのは、もうちょっとチャレンジしてほしいな…と思いましたね。

その点日系エアラインなどでメニューが毎月変わるのは、新鮮さという意味で評価されるべき努力なんだなと感じました。

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