ミラノ最初の夜のことを思い出してみました。
ホテルの嬉しいギフト
マラネッロのフェラーリ・ミュージアムでフェラーリの世界にどっぷり浸かった後、高速を走ってミラノへ向かいました。
日没後まだ暗くなる前にミラノ中央駅近くのホテルに到着し、部屋に入ると、ベッドの上に嬉しいギフトが。
ミニサイズのパネトーネです?
アメリカでもクリスマス時期には大量に輸入されてスーパーで普通に買えるパネトーネ、
わたしも大好きで、毎年シーズン中最低ひとつは買って食べています。
実はパン焼き器を持っていたときにはパネトーネを手作りしていたくらいパネトーネが好き。
そんなパネトーネ、やはり本場ミラノで食べたいと思っていたので、嬉しいギフトでした。
お味のほうは、アメリカで食べるものよりしっとりして甘みもちょうどよく大満足。
そうそう、ミラノ滞在中は大きなパネトーネの箱を持って歩く人たちをそれはたくさん見かけましたよ。
きっとアメリカ以上にクリスマスの風物詩なんでしょうね!
ディナー会議
食事場所をどこにするか。
重要案件です。
今回はチェックイン時にバタバタしておすすめを聞いていなかったので、ミラノ中央駅周辺のレストランを google や trip advisor で検索してみます。
おぉ、さすが都会!
レストランの種類が豊富で何でもあります。
たくさんある候補の中から徐々に絞り込んで、徒歩圏内に何やら美味しそうなシーフードのレストランがあったので、そこに行ってみることにしました。
外に出ると暗くなっていて、ホテルの前の道路の先にミラノ中央駅がライトアップで幻想的に浮かび上がっています。
シエナの旧市街のライトアップもそれは素敵だったけど、都会のクリスマスのライトアップもとても良い雰囲気です。
カッシーナ・ポッツォボネッリ
レストランに向かって歩いていたら、ミラノ中央駅からすぐ近くのところに何やら突然遺跡っぽい建物が現れました。
街中に遺跡が出現するなんてローマみたいです!
看板があって、カッシーナ・ポッツォボネッリ(Cascina Pozzobonelli)と書いてあります。
Trip advisor の説明によると、カッシーナ・ポッツォボネッリは建物群で、1498年にロンバルド、ルネッサンス様式で建てられたものです。(ですので、古代遺跡というわけではありませんでした。)
恐らく古代の修道院の建物の上に建てられたとみられ、後にミラノの名門ポッツォボネッリ家が購入し、一族の邸宅となりました。
アーチと石柱を有するエレガントなポルティコの後方には、小さな礼拝堂とかつてはもっと広大だった建物群の名残があります。
そのほとんどが1907年に破壊されていますが、チャペルにはいまだフレスコ画の一部とポルティコのアーチ型天井が残されています。
Cascina Pozzobonelli
Viale Andrea Doria, 4, 20124 Milano MI, Italy
次のセクションの地図の青い星マークの位置にあります。
Noblesse Oblige のシーフードパスタ
遺跡からさらにもう少し歩くと、レストラン Noblesse Oblige に到着しました。
出迎えてくれたのは、わたしの「イタリアンマンマ」のイメージそのままのお母さんのような女性。
わたしたちは予約を入れていたので、すぐにテーブルに案内してもらえました。
シーフードのメニューが多く、どれも美味しそう?
シーフードリゾットか手長エビのリングイネか最後の最後まで迷いましたが、今回は手長エビにしました。
クリームソースに海老エキスが溶け込み、リングイネと絡んで美味しい。
もう一皿は猟師風パスタ。
トマトベースのソースにムール貝、イカ、海老、アサリとシーフード盛りだくさんで、こちらも美味。どちらのパスタもおすすめです。
パスタがとても美味しかったのでデザートも食べてみることにしました。
フォンダンショコラ系の小さなチョコレートケーキは、とろりと中身がとろけるところをカスタードソースとバニラアイスと一緒に頂きます?
もうひとつ頼んだチーズのクリームの上に何種類ものベリーがのったパフェっぽいデザートも美味しかったです。
Noblesse Oblige 場所とレビュー
Via Franchino Gaffurio 1, 20124 Milan, Italy
青い星マークが前出のカッシーナ・ポッツォボネッリ、左上の大きな長方形がミラノ中央駅前です。
ミラノ中央駅
美味しいもので満たされた帰り道は、ライトアップで美しいミラノ中央駅にちょっと寄ってみることにしました。
外壁一面がビールブランド・ステラのプロモーションで赤紫色の光に照らされています。
大理石の駅の建物の中にもその光がこぼれ入り、乳白色の壁に優しい藤色のフィルターがかかっているようです。
もう夜遅いので、都会とはいえ人影はまばら。
大理石でひときわ冷え切った冬の夜の空気に、ヒールの音がカツン、カツンと響きます。
建築家フランク・ロイド・ライトがかつて「世界でもっとも美しい鉄道駅」と褒め称えたというミラノ中央駅。
こんなに美しい駅はわたしも他に見たことがありません。
こんな素敵な駅から旅を始めるのも浪漫があっていいですね。
次回のイタリア記事は引き続きミラノを探検します。