今月始め体調を崩して何日も寝たきりで過ごしていました。
高熱が出て、腎臓まわりの腰全体が重く痛く熱い。
身体がだるくて動けません。
食欲もまったくなくなり、ごはんをお茶碗1/4くらい食べるのがやっと。
それに加え、頭が割れるように痛いのです。
脈拍と同じリズムで頭全体が痛む偏頭痛とはまったく違う痛みで、頭の中に痛みの頂点のようなポイントが何か所かあって、そこから頭全体を囲むように縦方向に電線が張り巡らされ、ギリギリと電流が流れている感じ。
さらに風邪か何かで咳が止まらず、咳をするたびに頭と腰に響き、なにかの拷問のようでした。
加えて、突然容赦なく吐いてしまうのです。
普段風邪さえめったにひかないわたしは本当に参りました。
眠りたくても痛みで眠れない日が2日続き、とうとう降参して病院に連れて行ってもらいました。
病院では腎盂腎炎(Kidney infection)ということで、抗生物質を注射してもらい、薬を出してもらいました。
幸い薬は効き、3日後くらいから徐々に楽になり始めました。
治ったと思っても10日間飲みきることという指示の薬、さっき最後の一粒を飲み終えたところです。
さて、今回病気をしたのは悪いことばかりではありませんでした。
というのは、寝込んでいたときに(こんなに寝込んだのは人生初です)、普段健康な日々には考えの及ばなかったことを理解することができたからです。
まず、どこも痛くないという普通がどれだけありがたいことかということ。
そして、日々の自分にとっての幸せは健康な身体で動けることが大前提だということ。
さらに、耐え難い痛みを経験して、痛み止めをはじめ薬のオーバードースやドラッグ中毒に陥るのはいとも容易いことだということ。
また、病気を苦に自殺する人の心理もわかりました。
そしてもうひとつ。
あなたがモチベーション系やスピリチュアル系のものを読むのがお好きなら、「幸せはあなたの中にすでにある」「あなたはもうすでに持っている」「You already have everything」といった文面をよく見かけませんか?
あなたが持っているものひとつひとつに感謝しながら生きていく、この考え方にわたしは100%同意です。
そう考えるときに忘れがちな大事なこと。
あなたがすでに持っているもので一番大事なもの。
それはそんな色んなものを持っているあなた自身です。
色々な素晴らしいことの器としての自分。
現実を体現するための vehicle としての自分。
あなたの持ち物の中で一番貴重なものはあなた自身です。
だから、大事にケアしてリスペクトを持って接してあげましょうね。