ミラノに朝到着して、シエナに向かう途中、パルマでランチを食べることにしました。

パルマといえば、生ハムやチーズの本場!

前回の旅行では、同じエミリア・ロマーニャ地方のモデナで食べた郷土料理がどれも美味しかったので、今回も期待度高し?

「Local food」で検索して、その日開いているお店の中から良さそうなところを選んで行ってみました。

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プロシュートとトルタ・フリッタ

12月某日のパルマは雪が積もっていて、たわわに実った柿が雪を被っている様子はなかなか風情がありました。

ランチ場所は Osteria I Tri Siochett というオステリアです。

外から見るより中が広くて、オフィスからランチに来たかんじのグループやおじさんグループ(なぜか男性だけのグループが多いのです)で席はほぼ満席。

レストラン ランチ風景
Credit: Yuki Kai

メニューは当然ながらイタリア語オンリー。

サーバーの若い男性が少し英語を話せたのが救いでした。

片言でも一生懸命質問に答えてくれるとても感じの良い男の子でした。

前菜メニュー
Credit: Yuki Kai

パルマに来て本場のプロシュートを食べないわけにはいかないだろうということで、アンティパスティメニューからプロシュート(Prosciutto di Parma Stagionato 24 Mesi プロシュート・ディ・パルマ24カ月熟成)を頼んでみました。

もしもう一度行けたら、メニュー一番上のきのことサルシッチャ(ソーセージ)のポレンタも食べてみたい?

ミートスライサー
この機械で注文ごとにハムをスライスしてくれます
Credit: Yuki Kai

お店の入口にあるスライサーで薄~く切ったプロシュートがふんわりお皿に盛られています。

そしてなにやらパフッとした揚げ物も一緒に登場。

プロシュートとトルタ・フリッタ
プロシュートとトルタ・フリッタ
Credit: Yuki Kai

揚げ物の正体はトルタ・フリッタ(Torta Fritta)

サクッとした食感で、中が空洞になっています。

揚げてあるけど、全然油っぽくありません。

メキシコ料理のソパピアにちょっと似てるかも。

まわりの席の人たちはトルタ・フリッタを半分に割って、空洞のスペースにプロシュートを入れて食べていたので、もちろん真似して食べてみました。

お、美味しい?

プロシュートの旨味が凄いです!!!

そしてふんわり柔らかい。

白ワインとよく合います。

あまりの美味しさにあっという間に完食。

おかわりしてもいいくらい美味しかったです?


兎のラグーと黒トリュフのニョッキ

プリミ・ピアッティ・メニュー

プリミ・ピアッティ(前菜の次に頼むパスタなどの料理)には、

兎のラグー(ミートソース)のパルパデッレ(Parppardelle al Ragu di Lepre)と、

リコッタとニンジンのニョッキのポロねぎと黒トリュフクリーム仕立て(Gnocchi di Ricotta e Carote con Porri e Crema di Tartufo Nero)

を頼んでみました。

わたしはトリュフに弱いんです。

ちなみに、メニュー最初のふたつトルテッリ(Tortelli)と一番下のアノリ―ニ(Anolini in Brodo di Cappone)はパルマ料理として有名です。

どちらも具をパスタ生地で包んで茹でたラビオリ的なものです。

もう、本当に食べたいものが多くて困りました。

パスタ、ニョッキ、パン
Credit: Yuki Kai

ラグーはエミリア・ロマーニャ地方の郷土料理のひとつ。兎の肉を使ったものは初めてです。幅広パスタのパルパデッレとの相性は抜群でした。

そしてニョッキが…ふんわりとろけるように柔らかくて、今まで食べたことのない食感なのです!

アメリカで普段食べているモチモチしたニョッキが重たく感じられるようなふんわり具合です。

ニョッキ

黒トリュフの風味と、チーズのアミノ酸がじんわり効いているクリームソースでした。

ニョッキににんじんが入っていたなんて、この記事を書くまでわかりませんでした。

パルメジャンチーズ容器

上の写真はパルメジャーノ・レッジャーノの入った容器です。ボローニャのトラットリアでも同じ容器で出てきたので、エミリア・ロマーニャ地方ではパルメジャーノ・レッジャーノはこの容器で出すことになっているのかもしれませんね。

チーズクリームソースのニョッキに、さらにパルメジャーノ・レッジャーノをかけて旨味成分のありったけをいただきました。

美味しすぎます。


馬肉のペスト

パルマは馬肉を食べる地域で、このオステリアにも馬肉料理があったので頼んでみました。前菜とパスタ2皿の後なので、1人分頼んでふたりでシェア。

注文したのは、馬肉のペスト・ケイパーのぺスタータ添え(Pesto di cavallo con pestata di capperi )。

タルタルではなくペストという名前のとおり、生の馬肉をペースト状にしたもので、ケイパーのぺスタータ(これもペスト状)と一緒に出てきます。

馬肉のペスト
馬肉のペスト
Credit: Yuki Kai

馬肉のペストは紫がかった赤で、牛肉のタルタルステーキと比べると暗い色をしています。

1人前をあらかじめ2皿に分けて出してくれたのですが、量が多いのでびっくり!

薬味、レモン、オリーブオイル、黒胡椒などをお皿の上で混ぜ混ぜしていただきます。

馬肉のペスト
馬肉のペスト
Credit: Yuki Kai

これ、食感はまぐろのたたきの馬肉版ってかんじです。

味もまぐろから魚臭さを完全に抜いたものといってもいいような。脂肪の少ないたんぱく質を食べてる!ってかんじです。

なお、セコンディ・ピアッティ(お肉などのメイン料理)のメニューは写真を撮っていなかったので I Tri Siochett のメニューページをご覧ください。

馬肉のペストでおなかいっぱいになったので、デザートはスキップしてコーヒーだけ頼みました。

トルタ
Credit: Yuki Kai

まだおなかに余裕があったら、入口に美味しそうに並んでいたトルタを味見したかったな~…なんて思っていたら、コーヒーと一緒にトルタのかけら(?)が?

コーヒー トルタ

ちなみに、コーヒーと注文するとエスプレッソが出てきます。

エスプレッソより薄いコーヒーが飲みたいときはアメリカーノと注文するといいですよ。

アメリカーノも結構濃いめではあります。


I Tri Siochett 場所とレビュー

I Tri Siochett
Strada Farnese Vigheffio 74/a, 43125, Parma, Italy
+39 0521 968870
Email: itrisiochett@virgilio.it
予約をおすすめします。

tripadvisor のレビュー

駐車場はオステリア横と裏にあります。

オステリア


おわりに

この旅最初の食事だったパルマ料理。

何もかも美味しかったので、ランチ場所をパルマにしたのは大正解でした。

前回の旅のモデナで食べた料理も美味しかったので、エミリア・ロマーニャの地方料理はどれも美味しいんだろうな?

旅先で、地元の人に人気のお店の地元の料理を食べるのは楽しいですね。

イタリア旅行記、次回はシエナです。


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