フィレンツェからローマへ向かう途中、丘の上にびっしり立ち並ぶ街が見えてきました。
なにアレ⁉ 行ってみよう!
早速高速道路を下りて聞いたことのない名前の街へ向かいます。
街の名前はオルヴィエート Orvieto。調べてみるとどうやら人気の観光地らしいです。
この記事は、オルヴィエートの寄り道記録。
思いがけず美味しいランチを食べたので、まずはレストランからご紹介します。
黒トリュフの多さに感動!手打ちパスタ オンブリチェッリ
Trattoria del Moro – Aronne という小さなレストランに入ってみました。女性のサーバーさんがすぐにテーブルへ案内してくれます。
小さな街のレストランなのに英語メニューもちゃんとあるのは、オルヴィエートが日本ではあまり知られていないけれどイタリアでは人気の観光地だからでしょう。
メニューに黒トリュフのオンブリチェッリ(Ombrichelli with black truffle sauce)があったので頼んでみました。
オンブリチェッリ(Ombrichelli)という手打ちパスタは、ずんぐり丸くずっしりした質感です。
麺は卵なしで、小麦粉の味がぎゅっと凝縮されています。
うどんをうねうねさせてもっとコシを強くしたかんじです。
そして多めのオリーブオイルとにんにくのシンプルなソースに、これでもか!という量の黒トリュフが!!!
こんなに贅沢に黒トリュフが使われている料理を食べるのは生まれて初めて! 感動です?
これが€11って素晴らしすぎませんか?
この手打ち麺オンブリチェッリ、コシの強い太麺が好きな方は気に入ると思いますよ♪
このお店には、オンブリチェッリを使ったメニューが黒トリュフのほかにふたつありましたが、どれも美味しそうでした。
- Ombrichelli with grilled vegetables(グリルした野菜)
- Amatriciana Ombrichelli with tomatoes sauce bacon and onion(アマトリチャーナ:ベーコンと玉ねぎのトマトソース)
*帰国後オンブリチェッリ(ウンブリチェッリ)を作ってみました。
作り方はこちら ⇒ オンブリチェッリ(ウンブリチェッリ)再現レシピ
チキンカチャトーラ
チキンカチャトーラ(Chicken cacciatora)は日本でもアメリカでもわりと知名度の高い料理、狩人風鶏の煮込みですね。
よく見られるレシピは鶏肉と玉ねぎ、マッシュルームをトマトやワインで煮込むものです。
さて、イタリアではどんなかんじで出てくるのか興味津々で待っていたところ、おや、トマトソース色ではありませんね!
トマトは固形でしっかり残っていて、煮込みに使われているのは白ワインのようです。
ほろっと崩れる鶏肉にふんだんに使ってあるきのこ。
狩人風というくらいなので田舎料理なのでしょうけど、上品な味です。
ティラミスとパンナコッタ
デザートにまたティラミスを頼んでみました。(この旅行で5度目(笑))
オルヴィエートのティラミスは、ヴェネツィアで食べたマスカルポーネ色のものに近いかんじで、カスタード系というよりはクリーミーな味わいです。
広い容器で作って、切り分けて出されるのもヴェネツィアのものと同じですね。
写真左上に写っているのはパンナコッタ。
乳白色のパンナコッタにはキャラメルソースがかかっていました。
メニュー
メニューには、野生の猪や鳩、兎を使ったジビエ料理もありますね。
- パッパルデッレ(幅広パスタ)野生の猪のミートソース Papardelle with wild boar ragu
- 野生の猪のシチュー、ダークチョコレートソース Wild boar stewed with in dark chocolate sauce
- 鳩のサルミソース Pigeon in salmi’ sauce
- 兎のハーブ仕立て Rabbit with herbs
この中で兎のハーブ仕立ては、ぶつ切り肉のローストという風でした。
鳩はオルヴィエートでは昔から地下洞窟で飼育されてきた鳥なので、地元の人たちは鳩料理に慣れ親しんでいるのでしょうね。
鳩はわたしの天敵…たとえ料理されていても同じテーブルにつくのはムリです…。
Trattoria del Moro Aronne 場所とレビュー
Trattoria del Moro – Aronne
Via San Leonardo 7 | Bolsena, 05018, Orvieto, Italy
オルヴィエート大聖堂
オルヴィエートには、え!どうしてこんなところにこんな凄い教会が!と唖然としてしまうような素晴らしい大聖堂があります!!!
その美しさは、Condé Nast などの数ある旅行系ウエブサイトで、イタリアで最も美しい大聖堂リスト入りするほど。
ストライプの壁も印象的ですね。
オルヴィエートの大聖堂は丘の上という立地に加え、まわりに高い建物がないので、まるで天に届くかのよう。
その存在感は圧倒的で感じ入るものがあります。
参考:
- The Most Beautiful Churches in Italy, Condé Nast Traveler
- Top Ten Cathedrals to See in Italy, tripsavvy
石畳の街を散歩してみる
狭い道があちこちに伸びるオルヴィエート。
ゆっくり散歩しながら特産のワインやトリュフ(格安です!)、陶器、革製品などのお店をのぞいてみるのもいいですね。
おわりに
高速道路から見えた丘の上の街、オルヴィエート。
寄り道して大正解でした。
機会があればぜひゆっくり行ってみてほしい、おすすめの街です。
特にオルヴィエート大聖堂は必見です!
もし行かれたら、わたしたちは時間が限られていたので入らなかった地下洞窟にもぜひ入ってみてくださいね。
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2018年夏のイタリア旅行記はこの記事が最終回です。読んでいただいて本当にありがとうございました!
今回の旅行の日程と記事のリンクをまとめました
⇒ イタリア旅行全日程と記事リンク集
これからも引き続きヨーロッパ旅行記、在住地アメリカの旅行記事、再現レシピ記事など掲載していきますので、またぜひ遊びにきてくださいね。
お待ちしています。