バヴェットステーキとポム・フリット
バヴェットステーキとポム・フリット
Credit: Yuki Kai

リヨンの街角で見つけたお店の定食ランチ、バヴェットステーキや魚のテリーヌを食べてみたときのことを綴りました。

リヨンでビストロランチ

フランス旅行3日目、午前中にリヨンの旧市街を歩き、

参考記事:リヨンの隠し通路トラブール

マルセイユへ車で移動する前に、お昼ごはんはやっぱりリヨンでしょ、ということで、

ホテルを一旦チェックアウトして荷物を預け、グーグルマップで付近のレストラン何軒かに目星をつけて、再び出かけました。

お店の雰囲気や店外に出ているメニューをチェックして最終決定したのが、このお店、Elie Henry et Fils。

リヨン レストラン Elie Henry et Fils
Elie Henry et Fils
Credit: Yuki Kai

大手チェーン店ではない家族経営のお店のことをアメリカでは Mom and Pop Store と言いますが、まさにそんな雰囲気溢れる店構えです。

あ!黒板の手書きのメニューがありますね。

リヨンのレストラン ランチメニュー
Elie Henry et Fils ランチメニュー
Credit: Yuki Kai

黒板手書きメニュー

今日のメニュー €14.50

(前菜)
クルディットのバッフェ
または
魚のテリーヌ、アスピック & グリーンサラダ

(メイン)
サーモンとほうれん草のラザニア
または
バヴェット・ダロワイヨ
または
シュークルート・ガルニ

(デザート)
フロマージュ・ブラン・クリーム
または
デザート一品

おお?これは良いかんじではないですか!

早速入ってみると、厨房にいた優しいおじいちゃん風のシェフ(オーナーさん)がカウンター越しに迎えてくれました。

ランチタイムの店内は9割くらい埋まってるかんじで、オフィスグループが目立ちます。

ほどなく女性の方の案内で二人掛けのテーブルに着きました。

クルディットのバッフェ

前菜
Credit: Yuki Kai

前菜はクルディットのバッフェか魚のテリーヌ、アスピック & グリーンサラダのどちらかとメニューにありましたが、

お店の方が、ふたりで両方選んでシェアしていいですよ、と優しいことを言ってくれたので、もちろんそうしました^^

クルディットのバッフェ
クルディットのバッフェ
Credit: Yuki Kai

↑の写真、バッフェのほんの一部です。

魚やイカ、タコなどの酢やオリーブオイルを使ったマリネやマヨネーズ系のソースで和えたもの、トマトや赤ピーマンなどのグリルした野菜のマリネやハム、クスクス、オリーブ…などとにかく種類が豊富!

全部味見したいけど、メインが来る前におなかいっぱいになるわけにはいかないので悩ましかったです。

魚のテリーヌと海老のアスピック

魚のテリーヌとエビのアスピック
魚のテリーヌと海老のアスピック
Credit: Yuki Kai

テリーヌもアスピックも、どちらもとてもフランスらしい料理だと思いませんか?

まずはサーモンのテリーヌ。白いので乳脂肪コッテリなのかと思いきや、意外とさっぱりあっさりしていました。サーモンの風味がきっちり閉じ込められているけど、魚臭くはないんです。コンソメのジュレとの量の対比もちょうどいい。

アスピックは小さめのエビが寄せ集められていて、中にはゆで卵とマヨネーズが隠れていました^^

ワインは、白はヴィオニエ(Viognier)です。赤のグラスはお店の方のおすすめだったのですが、残念!名前失念しました。

バヴェットステーキとポム・フリット

バヴェットステーキとポム・フリット
バヴェットステーキとポム・フリット
Credit: Yuki Kai

メインはサーモンとほうれん草のラザニア、シュークルート・ガルニ、もしくはバヴェット・ダロワイヨから一品チョイス。

わたしは迷うことなくバヴェット・ダロワイヨにしました。

バヴェット・ダロワイヨとポムフリットって、これもとてもフランスらしい一皿で、食べないわけにはいかなかったのです。

バヴェット・ダロワイヨ

バヴェット・ダロワイヨ(またはダロヨー)(Bavette d’Aloyau)、日本やアメリカではバヴェット・ステーキ(Bavette steak)として知られているようですね。

バヴェットは「よだれかけ」という意味で、バヴェット・ダロワイヨ(Bavette d’Aloyau)とバヴェット・ドゥ・フランシェ(Bavette de flanchet)があります。

バヴェット・ダロワイヨはハラミやサガリとよく言われますが、実はそうではなく本来はカイノミ…のはずなんですが、フランスの牛のイラストと日本のを照らし合わせるとイマイチピンと来ず…すみません、肉解体素人の私にはよくわかりません。

Image Source: la-viande.fr

↑の牛のイラストの色がついた部分、左がバヴェット・ダロワイヨ、右はバヴェット・ドゥ・フランシェです。

アメリカではサーロイン・フラップ・ステーキ(Sirloin flap steak)という名前で出回っていることが多いようです。

さて、バヴェット・ダロワイヨを食べてみると、お肉は口の中でとろけるタイプではないけど、柔らかくかつ少し噛み応えもあり、アメリカで食べるスカートステーキに似ているかなと思いました。

そして、ソースがいい?

肉のうまみが凝縮されたソースはサラリとした粘り気のないタイプ。

プライムリブのオージュのようなかんじです。

そして、一緒に出されたマスタードとの相性抜群。

このソースとマスタードをまとったレアのお肉を噛むごとに、口の中にじんわりとお肉とソースの味が広がり、また一口、もう一口と食が進みます。?

奥のお客さんもバヴェット・ダロワイヨ

ポム・フリットはフレンチフライですが、このソースと合うので、こちらもどんどんいけてしまうのです。

そして、嬉しいことに同じお皿にラタトゥイユまで添えられているではありませんか!

ラタトゥイユは自宅でも良く作るので、フランスでホンモノを食べてみたかった料理。このお店のラタトゥイユはトマトかなり多めで、野菜の濃い美味しさがギュッと詰まってます。お惣菜感がいいなぁ。

お肉は結構大きなサイズで、おなかいっぱいになりポム・フリットは全制覇なりませんでした。

バヴェット・ダロワイヨとサーモンとほうれん草のラザニア
バヴェット・ダロワイヨ(手前)とサーモンとほうれん草のラザニア(奥)
Credit: Yuki Kai

サーモンとほうれん草のラザニアは、クリームソースの優しい味にサーモンがたっぷり。ラタトゥイユとピラフ添えで、こちらも美味しかったです。

ランチメニューにはデザートもついていましたが、前菜とメインでおなかいっぱいで…この食事の後はマルセイユまで3時間ほどのドライブだったので、眠気防止にデザートはパスしてコーヒーだけ頂きました。

すると、なんと!お会計でデザートの分を割り引きしてくれました。親切ですね。

Elie Henry et Fils 場所

Chez Elie et Henry (看板はElie Henry et Filsですが、グーグルマップではChez Elie et Henry で登録されています)

21 Rue Jean Larrivé, 69003 Lyon, France

おわりに

コーヒー
Credit: Yuki Kai

いかがでしたか?

テーブルクロスがわりの紙のランチョンマットだけ見ると、一見観光客相手のどうでもいいお店みたいですが、いえいえ、このお店、お客さんは地元の人だらけの人気店のようでした。

大満足で外に出て、お店の写真を撮っていると、店内でひとりでランチを食べていたおばあちゃんと目が合い、手を振ったら(子どもか?)笑顔で振り返してくれました?

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